すかいらーくホールディングスが「資さんうどん」を買収してから1年が経った(2025年冬現在)が、その勢いは増すばかり。47都道府県どころか、海外まで視野に入れているという噂も聞く。

福岡の出身として嬉しさが勝つが、やや寂しさもある。しかも新店舗ではどこも連日 “待ち” が基本の、大大大人気っぷりというではないか。その内、丸〇製麵を抜きそうな勢いだなあと思ったりもする。

とはいえ正直、いつ行っても気軽に食べられた(北)九州のうどん・資さんが恋しくもある。もう、あの時代には戻れないのだろうか。焦燥感に駆られていたところ、スーパーで『肉ごぼう天うどん』の文字を発見。え……テーブルマーク商品?? 


・気になるテーブルマーク版福岡の味

お店で食べる福岡うどんは最高だが、自宅でいつでも食べられる福岡のうどんが身近にあれば、それはそれで嬉しい。福岡県外で暮らす記者は、資さんをはじめ東筑軒ほかさまざま、定期的に福岡のうどんを取り寄せている。

良い時代になったものであるがしかし、ネットでわざわざ注文するのが煩わしい時もある。もっと手軽に、福岡うどんが手に入ることがあれば、なおありがたい。そんな思いを抱える中、出会ったのがテーブルマークが販売している冷凍の『肉ごぼう天うどん』だ。

冷凍うどんと言えばなテーブルマークは、どうやらご当地麺にも力を入れている様子。群馬の「ひもかわうどん」や、奈良の「天理スタミナラーメン」などもあるよう。

『肉ごぼう天うどん』もそういったシリーズのひとつで、福岡の味をうたっている。出身者として、これは絶対に見逃せない。とても気になる。

運よく最寄りのスーパーにて税別325円で販売されているのを見かけたため、すぐさま購入。ちなみに、こちらの商品はAmazonでも販売している(2025年11月27日時点)。

さて、商品のパッケージを見ると、鍋で温められるほかレンジでの解凍も可能という。取り急ぎ、手間が少なさそうなレンチンで味わってみることにしたい。


・すごすぎテーブルマーク

袋にはスープの素と、麺と具がセットになったものが入っている。スープをお湯で割り、そこにレンジで温めた麺と具をドボン。あっという間に完成だ。超便利! 


ぱっと見、ごぼう天は福岡でよく目にするあのごぼ天であるし、出汁もどことなくそれっぽいし、期待が高まる。



ものの数分で出来上がったソレを味わってみたところ、ここ数年で一番くらいのびっくりだった。


麺の舌ざわりと噛み心地、出汁の味わいと、どこをとっても福岡のうどんっぽさがあったのだ。え、、、テーブルマークすごすぎない????? 


若干コシがあってモチっとしている麺は、無数にある福岡のうどんの中でも、資さんうどん寄りな感じだ。しっかり中身が詰まった、ごぼう天も美味しい。冷凍とは思えない仕上がりである。


とはいえ、最近記者がテーブルマークのうどんを食べていなかったために、もしかすると常日頃から同社のうどんはこんな感じであるのかも。そう思い、試しに『肉うどん』を買ってみたのだが……。


先ほどの『肉ごぼう天うどん』と麺の具合が、全然違う!! コシがある!!!! つまり、『肉ごぼう天うどん』はちゃんと福岡のうどんを再現しようとして実現し成功しているのだ。


テーブルマーク開発チームに、福岡うどんの関係者でもいるのだろうか。正直なところ、ここまでとは予想していなくて驚きがハチャメチャに押し寄せてきて止まらない。

福岡のうどんに馴染み深い人にも、自信をもってオススメできる仕上がりだ。また、話題の資さんうどん未踏の地の人や、並んでいてなかなか入店できないけども気になる、というみなさんの救世主となり得るだろう。

なんともはや、恐るべきテーブルマーク。福岡のうどんをオンラインで販売している店舗は、うかうかしていられないのではないかと、そう感じる味だった。取り急ぎ記者は冷凍庫に何袋かストック完了。今後も販売される限りは、購入を続けたいと思っている。

参考リンク:テーブルマーク「肉ごぼう天うどん」Amazon
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼肉ごぼう天うどんより、肉うどんのほうがレンチン時間が長めでした