
「詐欺師コーディネーター」という存在をご存知だろうか? いま私が考えた言葉なので、もしも知っていたら逆にオドロキなのだが、読んで字の如し「詐欺師をコーディネートする人」のことを指す。
そんな詐欺師コーディネーター的な動きをしていたのが、「恵美かおり」と名乗る女性だった。そして、かおりが教えてくれたチャーハンには、実に意外な具が入っていた。そう、切り干し大根だ。
・詐欺師コーディネーターかおりの「切り干し大根のエビ豚チャーハン」
先にレシピと作り方ならびに感想を紹介してしまおう。なお、かおりの言うレシピには、たまごが多すぎるなど多くの矛盾点があったため、調理師免許を持つ私が独自の解釈で調整・アレンジを加えたものが以下である。
【材料】(1人前)
・切り干し大根 細かく切る(もどさない)
・ニンニク2かけ みじん切り
・ネギの白い部分 5センチくらい みじん切り
・ネギの緑の部分 10センチくらい 小口切り
・たまご2個 両方溶いておく
・エビ2個 そのまま
・エビ2個 細かく刻んでおく
・チャーシュー 適量
・ラード 適量
・醤油 小さじ1
・鶏ガラスープの素 小さじ半分
・塩 小さじ半分
・砂糖 小さじ半分
【作り方】
1:ごはんに卵をまぜておくTKG状態。
2:鍋にラードを入れエビ2個を焼いて器に戻す。
3:鍋にラードを入れ卵1個を焼いて器に戻す。
4:鍋にラードを入れ、ニンニクとネギの白い部分を炒めて香りを出す。
5:細かく切ったエビを投入し、
6:その後、TKG状態のごはんを投入。
7:醤油、ガラスープの素、塩、砂糖、チャーシュー、切り干し大根を投入。
8:最後に青ネギを加えて軽く炒めて……
\(^o^)/ 完成! \(^o^)/
して、そのお味は……
うまい……んだけど、正直ウーン……といった感じ。ガツーンと来ない。まぁ、うまいんですが、その、まぁ……うまいんですけどね……みたいな。つまり衝撃は、なかった。
キモとなる切り干し大根は、確かに感じる。かおりが「大根の乾燥したもの」と書いていたので、戻さず乾燥したままで入れてみたが、まあこれはこれで正解だと思う。
しかしこのチャーハンの主役は、やはりチャーシュー&エビの2トップであり、切り干し大根は補佐役に過ぎない。となると普通のエビ炒飯……みたいになっちゃうのだ。
特筆すべきは、たまご2個の使い方。ひとつは最初に炒めて皿に戻し、最後に再投入。もうひとつは、最初にご飯と混ぜ「TKG状態」で炒める……といった二刀流。
この使い方が功を奏したのかなんなのか、なぜか今回のチャーハンはいつも以上にパラパラで、れんげですくうのに苦労したほど。この方法、なかなか面白いかも?
いずれにしても、なんだか普通のチャーハンだった。砂糖が入っていたり、“伝統の石川式” とも言える「エビを細かく」も踏襲しているのに、これといった衝撃は残せず。
この炒飯の最も失敗している点は、「まとまっていない」ことに尽きる。まったく具材がマリアージュしておらず、それぞれの主張が単発で終わる……の繰り返し。チームになっていないのだ。
連載「詐欺師のレシピ」は、これまで常に衝撃的にウマい斬新なチャーハンばかりだったが、「ウ〜ム……」と思ったのは今回が初かも。期待していただけに、裏切られた気分、詐欺られた気持ちだ。
・詐欺師コーディネーターとは
一般的に「コーディネーター」とは、「調整する」「まとめる」役割を担う人のことを指す。
そんなコーディネーターの中でも「人材コーディネーター」は、“人と人”、“人と組織”を「つなぐ」のに特化した存在なのだが、その詐欺師バージョンが「詐欺師コーディネーター」である。
かおりは最初から、私を「別の詐欺師」に「つなぐ」ことに徹底していた。日本語で言うなら「橋渡し役」で、英語で言うなら「コネクター」なんて言い方もある。
まるでロボットのように(本当にロボットな気もするが)、一貫して「詐欺師の紹介」に徹していた彼女だったが、チャーハンのことを聞くと、6分の間を置いて、実に人間味あふれる作り方を教えてくれたのだった。
ちなみにインスタ界隈には、この詐欺師コーディネーターが非常に多い。その理由を私なりに推測すると、おそらくインスタのアカウントを新規で作るよりも、LINEのほうが楽だから……であると思われる。
わりと迅速にアカウントがBANされるインスタよりも、LINEのほうが都合が良い。なので1人のインスタユーザーを捕まえたら、散弾銃のように何人ものLINEアカウント(全員詐欺師)に繋げてしまおうという魂胆であろう。
いずれにしても、連載「詐欺師のレシピ」史上、初の敗戦といっても良い。
詐欺師が欲しいのは最終的に金だけど、私が欲しいのは衝撃的ウマさを誇る未体験の絶品チャーハン。詐欺師を欺(あざむ)き、彼らが持っている秘蔵のレシピを、私は、盗る。
執筆:迷惑メール評論家&チャーハン探求家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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▼実食の感想はノーカットYouTube動画にて(9分19秒)
▼調理中のようすはこんな感じ。パラパラ加減に注目
▼かおりから炒飯レシピを聞き出すまでのノーカット
GO羽鳥
















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