現在進行形で猛威を振るうインフルエンザ。学級閉鎖になる小中学校も増えているという。そういえば今年はワクチン接種してないな。どうしようかな……と考えていたら、まさかの事態に直面した。

先週土曜日の話だ。深夜に具合が悪くなり、熱を測ると……なんと40度近い! やってしまった!! これは間違いなくインフルエンザである! ところが……。

・土曜日

体調が崩れ始めたのは金曜の夜。土曜日は朝から具合が悪く、咳、倦怠感、関節の痛みでほとんどの時間をベッドの上で過ごした。熱は37度台前半をうろうろ。喉はそこまで痛くないが、これから悪化しそうな予感がする。


その時は「まさかインフルの前兆か? ただの風邪だといいけど……」くらいに思っていたのだが、深夜にふと目が覚め、嫌な感じがしたので熱を測った結果……まさかの39.8度。寝ている間に確変が起きていた。


あらかじめ家族と離れてリビングで寝ていたのは不幸中の幸いだが、深夜3時にこのレベルの発熱は、精神的にもなかなかこたえるものがある……。


その後、すぐに市販の解熱剤を飲んだおかげで38.6度まで下がったものの、結局苦しさで朝までほとんど眠れず。地獄のような時間を過ごすことになった。


ちなみに、なぜこの時の画像があるのかというと、「インフルエンザになった時に食べるクーリッシュが激ウマ!」という実体験記事を書こうと思ったからである。


40度近い高熱がある状態でも果敢にネタを仕込もうとする姿勢は、ぜひとも評価していただきたいところだ。



・日曜日

翌朝。この時点で自分がインフルエンザであることを確信していた私は、日曜でも診療している病院を探し、重い体を引きずって何とか駆け込んだ。


そして、いよいよ私(あひるねこ)の番……。喉の奥を見て「あ~、けっこう腫れてますね」と言うと、先生は私の鼻に細長い綿棒のようなものを入れて軽くグリグリした。インフルエンザの検査キットである。


胸と背中に注意深く聴診器を当てた後、検査キットの判定部を私に見せてくる先生。


先生「このCのラインは、キットが正常に機能していることを表しています。で、こっちのSのラインもはっきり出てますよね? 分かります?」


あひるねこ「はい。やはりインフルですか?」


先生「いえ、新型コロナ陽性です」


想定外どころか、完全に理外の方向から球が飛んできたため一瞬意味が分からなかった。コ、コロナ……? 私が……?


そう、昨日から続いていた咳も、倦怠感も、関節の痛みも、高熱もすべて、インフルエンザではなく新型コロナによるものだったのだ。まさかこのタイミングでインフルじゃないことがあるとは……!


処方された薬は以下の4種類。

・トラネキサム酸錠500mg「YD」(扁桃腺などの腫れや痛みを抑える)
・カルボシステイン錠500mg「トーワ」(痰を出しやすくする)
・アストミン錠10mg(咳を鎮める)
・カロナール錠500(熱を下げたり痛みをやわらげる)


前日と比べるとだいぶ熱は下がったが、咳や頭痛、体のダルさは相変わらず続いている。何より喉の痛みが急激に跳ね上がり、ちょっと唾を飲み込むだけでも激痛が。


私は2022年に一度コロナにかかっているが、薄れつつあった当時の記憶が瞬時によみがえるレベルの圧倒的苦痛。味覚は正常だし、食欲も普通にあるのでいつも通り食べているが、その度にカミソリを飲み込んでいるような気分になるのは本当にキツイ。


腹立たしいのは、処方された薬がどれもイマイチ効かないという点だ。一時的でも何でもいいから、もっとこう……本気を出せと言いたい。治るまでひたすら耐えるしかないのか。

・油断していた

正直な話、私の中で新型コロナウイルスはどこか過去の遺物のような存在になっていたような気がする。タピオカやマリトッツォなど、今はとっくにブームが終焉したものと同じフォルダ内に入っているというか。


だから、今さら自分が感染するなんて1ミリも考えていなかった。なぜか自分とはもう関係がないと思い込んでいたのだ。インフルエンザのことは気にかけても、コロナに関しては無頓着。意外とこういう人は多いんじゃないか。



今回、数年ぶりかつ人生2回目のコロナ罹患を経て改めて実感したこと。それは……忘れていたけどコロナは辛いよという当たり前すぎる事実であった。


時期柄、インフルエンザの話題ばかりが取り沙汰されがちであるが、皆さんには新型コロナにも同等の警戒をくれぐれもお願いしたい。これは、予期せずコロナに感染してしまった私からの切実なアドバイスだ。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼この時食べたクーリッシュは間違いなく世界一のうまさだった