有名店に行列はつきもの……そう思っていた時期が……俺にもありました……。ましてやミシュランガイドの「ビブグルマン」を獲得している有名店ともなれば、それはそれは長い行列を覚悟する必要があると。だがしかし……。

行列覚悟でそのお店に訪れたところ、拍子抜けするほどあっさりと入店。え……マジ? そのお店はギリギリ新大久保にある『オクドンシク』──。韓国では7年連続ビブグルマンを受賞している有名店らしい。

・日本上陸

『オクドンシク』を知ったのは数カ月前のこと。韓国生まれ日本在住の友人が「韓国の有名店が日本に出来たので行ってきました~」と教えてくれたのである。ついでに彼は「美味しかったですよ」とも教えてくれた。

気になり調べてみたところ『オクドンシク』は2017年にソウルで創業したコムタンスープ専門店とのこと。翌年2018年には早くもビブグルマンを受賞し、現在ではソウル・ニューヨーク・ハワイ・パリに店舗があるらしい。

日本では今年8月第1号店を出店しており、オクドンシクとしては世界で5番目の常設店舗(パリが6店舗目)だという。いずれにせよ「本場韓国で人気のコムタンスープのお店」と考えて間違いないだろう。


・ギリ新大久保

で、その『オクドンシク』日本第1号店があるのは、JR新大久保駅から徒歩で15分ほどはかかる明治通り沿い。ギリギリ新大久保とも言えなくないけど……的な、新大久保エリアの端の端である。

が、むしろその立地条件こそ穴場たる所以なのかもしれない。この日は平日のランチタイムであったが行列は無く、あっさりと入店できた(店内は8割ほど埋まっていた)。

注文は事前会計制で、名物のコムタンスープは980円の「並(肉100g)」1280円の「大(肉150g)」、そして1580円の「特大(肉200g)」の3種類。今回は真ん中の「大(肉150g)」を注文した。

・透き通ったスープ

カウンターだけの小綺麗な店内で待つこと3分ほど。さっそくコムタンスープがやって来た。見た目は澄んだスープが特徴的で、一般的に多い乳白色のコムタンスープとは一線を画している。

さっそく食べてみると……ああ、優しい味。日本でのコムタンスープは牛を使用することが多いが『オクドンシク』では豚を使用しているとのこと。そのためかガツンと強い旨味というよりも、ジワジワと優しいスープである。

またスープの中に入ったお米もしっかりと固さを残しており、サラサラ食感をキープしていた。ごはんとスープが一緒になった “クッパ式” が得意でない方でも、これなら美味しく召し上がれることだろう。

また肉はそのまま食べても美味しいが「コチュジ」と呼ばれる韓国の発酵唐辛子ペーストを食べてもまた美味。コチュジュはスープに溶かさず、肉に添えて食べるのが『オクドンシク』流のようだ。

まとめると『オクドンシク』は、上品かつ繊細なコムタンクッパがいただけるお店である。このクオリティで行列が無いならば、文句なしに「穴場」と申し上げていいのではないだろうか? 国は違えど7年連続ビブグルマン受賞は伊達ではない。

・今回訪問した店舗の情報

店名 オクドンシク
住所 東京都新宿区大久保2丁目6番10号
時間 ランチ11:00~15:00 / ディナー17:00~21:30
定休日 不定休

参照元:PR TIMES
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼個人的にはぶっ込みた派だが、お店的なオススメは別々で食べるスタイルとのこと。