先日、都内のスーパーでお菓子売り場を物色していた私は、思わず商品棚を5度見した。2017年をもって東日本での販売が終了し、今やすっかり大阪名物みたいになってしまった明治の『カール』とおぼしきシルエットが視界に入ったからである。

慌てて調べたところ、これら2つは2025年8月5日に発売されたばかりの新商品。『きのこの山のジクカールチーズあじ』が全国、そしてなんと『カカールアーモンド』に関しては “東日本限定発売” らしいのである!!!!!!!

派生商品といえ、俺たちのカールが8年ぶりに東日本に帰ってきたことには間違いない。今回の売り上げ次第では、普通のカールが東日本に帰ってくる可能性もゼロとは言い切れないかも……!?

・カールおじさん作

『きのこの山のジクカールチーズあじ』(税込237円)は、きのこの山が今年で発売50周年を迎えたことを記念したコラボ商品。

「カールおじさんが開発した」という設定で、パッケージ裏面と内側に誕生秘話が記されているぞ。

つづいて『カカールアーモンド』(税込237円)。昨年西日本限定で発売されたものが、今年は東日本限定で復活したとのこと。

こちらは「カールおじさんが『明治アーモンドチョコレート』のアーモンドに間違えてカールの粉をかけてしまった」ことで偶発的に生まれた商品らしい。全くカールおじさんてば、何にでもカールの粉をかけちゃうんだなぁ〜。



・良すぎたタイミング

さて。これら2つのカール派生商品は8月5日に発売されたが、私は偶然にも8月9日から鳥取の実家へ帰省することになっていた。天の導きともいえるタイミングである。

さっそく私は東京で購入した『きのこの山のジクカールチーズあじ』と『チーズあじカカールアーモンド』を実家に持ち帰り、『カール チーズ味』と比較してみることにした。

久々に対面するカール……と言いたいところだが、東日本での販売が終了してから「西日本みやげ」としてカールをもらう機会が激増し、何なら販売終了以前より頻繁にカールを食べてる説が浮上しているのは内緒だ。それにつけてもおやつはカールだよね!


『きのこの山のジクカールチーズあじ』。パッケージのつくりは完全にきのこの山。

見た目も完全にきのこの山のジクである。ただし匂いは完全にカールのチーズ味。

ああ、味は完全にカールのチーズ味ですね!


まずあの独特な、外国のオレンジ色のチーズみたいなジャンクな味がダイレクトに舌に来る。そして噛み締めるうち、ジク本来の甘さがチーズ味と調和して「あまじょっぱい」ゾーンに到達するのだ。ダメな人はダメだけどハマる人はハマる味!

私は完全なる “たけのこの里派” なので、人生で数えるほどしかきのこの山を食べたことがない。したがって、きのこの山のジクがこれほど甘いことを今日初めて知ったよ。これまではチョコの存在感にかき消されて気づかなかったんだなぁ。悪いことしたなぁ。



・どうなってんのコレ(笑)

つづけざまに『チーズあじカカールアーモンド』。

見た目が想像したよりアーモンドそのものでちょっとビックリしたのだが、実際に食べてみると……

かなりアーモンドそのものだったので2度ビックリした。「ショッパい何かでコーティングされている」ことには気づくが、事前情報なしで、いや事前情報があったとしても、これをカールの一種だと判断するのはなかなか難しいんじゃないだろうか?

とはいえ、おいしい変わり種アーモンドであることには間違いないし、どんな形にしろ「東日本限定カール」が登場したことには喜びしかない。どちらも期間限定発売とのことなので、カールファンは応援の意味も込めていっぱい買うべし!!!!!!


ちなみに……


東京から実家の鳥取へ帰省するには、一度大阪で下車し電車を乗り換える必要があるのだが……

新大阪駅の構内には8月9日現在、あたかも大阪名物ヅラをした『カカールアーモンド』が大量陳列されていたことを謹んでご報告しておく。


東日本限定って一体……?


なお詳細は不明なのであしからず。現場からお伝えしました。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

▼もはやカカールアーモンドしか並んでいない新大阪駅ホーム売店