土用の丑の日の到来に伴い、各社の「うなぎ戦線」が活発だ。牛丼チェーン店はこぞってうなぎ系メニューを展開し、珍しいところではロッテリアまでもが「うな丼バーガー」を発売している。

そんな中、かつや系列の「スンドゥブ 中山豆腐店」では『うなぎビビンバ』を販売しているという。うなぎ……ビビンバだと? 意外な組み合わせだが、果たしてどんな味に仕上がっているのだろう?

・かつや系列

冒頭でもお伝えした通り「スンドゥブ 中山豆腐店」は、かつやを運営するアークランドサービスホールディングス株式会社系列の飲食ブランドである。他には「⾁めし岡もと」「からやま」もかつや系列のお店だ。

さて「スンドゥブ 中山豆腐店」は現在のところ3店舗のみの出店に留まっているが、コスパの良さと安定感については折り紙付き。基本は「スンドゥブチゲ」を中心に韓国料理を提供しているブランドである。

・うなぎビビンバ?

その「スンドゥブ 中山豆腐店」が土用の丑の日戦線に送り込むのが『うなぎビビンバ』だ。価格はミニスンドゥブ付きで1408円。ミニスンドゥブはプラス200円でミニ冷麺に変更可能とのことだった。

言うまでもなくビビンバは味が強めの料理であり、うなぎの存在を消してしまうのでは? うなぎも味のインパクトが強いため「ビビンバ vs うなぎ」でケンカしてしまうのではないだろうか?

土用の丑の日に向けた新メニューを展開したい気持ちはわかる。……が『うなぎビビンバ』はいささか強引な気がしなくもない。いったいどんな味なのか、実際に食べてみることにした。

・おや?

で、目の前に現れた『うなぎビビンバ』は石焼きビビンバスタイルで、カットされたうなぎが盛り付けられている。ビビンバは混ぜれば混ぜるほど美味しい料理であるため、まずはガツガツと混ぜていくことに。

ようやく混ぜ終わると、肝心のうなぎはチラホラといる程度になる。さっそく食べてみると……ムム? 意外とウマいんじゃないか、これは……。

というのも、うなぎが当たらない場所はあくまで普通の石焼きビビンバである一方で、うなぎが当たったときのご褒美感がハンパない! うなぎの味と存在感は決してビビンバに負けていなかった。

またうなぎのタレの効果だろうか、全体的に甘くマイルドな石焼きビビンバだったことも特徴的。通常の石焼きビビンバよりもかなり丸みのある味わいだったのは、うなぎがビビンバに負けていない証拠と言えるだろう。

・悪くない

まあそれでも「白メシ + うなぎ」の方が当然うなぎのインパクトは大きいが、ビビンバはビビンバで悪くないのではないだろうか? 少なくともうなぎがビビンバにかき消されてはいなかった。普通に石焼きビビンバとしてウマい。

結果的に『うなぎビビンバ』はうなぎの存在感があるメニューだったので、立派な「土用の丑の日メニュー」と言えるハズ。年がら年中あるメニューではないため、気になる人はぜひこの機会にご賞味いただきたい。

参考リンク:スンドゥブ 中山豆腐店
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.