
初めての愛媛県・松山市への旅行で、まさかこんな隠れたグルメに出会うとは思わなかった。観光地を巡った後、繁華街をブラブラ歩いているときに目に飛び込んできた、聞き慣れない料理名。その名も『三津浜焼き』――。
「何だこれは?」と興味を持った私(耕平)は、思わず店舗に入ってしまう。そして実際に食べてみたところ、想像を遥かに超える美味さに遭遇してしまったのだ。
果たして愛媛県民が愛する『三津浜焼き』とは、一体どんな料理なのか? 渾身の食レポをお届けしよう!
・松山のソウルフード
夜食を求めて、松山市の中心地を散策していた私。せっかく愛媛に来たのだから、地元ならではの料理を食べたいと思っていたところ、とある店の看板が目に留まった。
やきやき鉄板GRILL ひまわり
「鉄板焼きか……」と思いながら店頭のメニューを見ていると、「牛すじこんねぎ月見」「海老王」「大葉カオル」など、お好み焼きのような、でも何か違うようなメニューが並んでいる。
そして、右側に大きく書かれた文字が目に飛び込んできた。
松山名物 三津浜焼き
何それ、初耳だぞ。広島のお好み焼き、大阪のお好み焼き、そして関西風たこ焼きなど、粉もの料理は数あれど『三津浜焼き』は聞いたことがなかった。しかも「松山名物」と堂々と書いてある。
これぞ、まさに旅先での新発見! こういう地元グルメとの出会いがあるから旅行は面白い。そして、迷わず入店。店内は木目調の温かい雰囲気で、各テーブルに鉄板が設置されている。
観光客らしい私を見て、店員さんが親切に「三津浜焼きとは何か?」を説明してくれた。
三津浜焼きは愛媛県の三津浜地区で生まれた郷土料理で、地元では非常に愛されているとのこと。説明を聞いて、さらに期待が高まる。さっそく私が注文したのは、「牛すじこんねぎ月見」(1280円)だった。
・想像を超えてきた「牛すじこんねぎ月見」の正体
注文から約10分後、目の前の鉄板に運ばれてきたのは、想像していたものとは全く違う料理だった。
「で、でけぇ……」
まず驚いたのは、その厚み。お好み焼きのように平たい形ではなく、ふっくらとした厚みがある。そして表面には大量のネギと生卵の黄身が鮮やかに映えている。牛すじもゴロゴロと入っていて、見るからにボリューム満点だ。
クレープ状に焼いた生地の上に、焼そばやうどんなどの麺類と具材を乗せて巻き込んである。生地に魚粉を混ぜたり、具材には牛脂とちくわが入ることが多いのだとか。
「これが三津浜焼きか……」
観光で食べる地元グルメは、時として期待を裏切られることもあるが、この三津浜焼きはどうなのか……
「はい、当たりです」
まず驚いたのは食感だ。お好み焼きのようなモチモチ感ではなく、どちらかというとオムレツに近いふわふわ感がある。そして味は、優しい出汁の効いた上品な味付けだ。
牛すじは柔らかく煮込まれていて、噛むたびに旨味が口の中に広がる。ネギのシャキシャキ感と生卵のまろやかさが絶妙にマッチして、一口食べるごとに「う〜んまっ!」と声に出してしまっていた。
これは確実に、お好み焼きとは別の料理だ。どちらかというと、関西の「ねぎ焼き」に近いかもしれないが、それよりも具材が豊富で食べ応えがある。
鉄板で熱々のまま食べるので、最後まで温かくて美味しい。しかも1280円でこのボリュームとクオリティは、観光地価格を考えても十分すぎるコスパだと感じた。
・「愛媛風」という新たなジャンル?
完食した後の率直な感想として、「なんで、こんなに美味い三津浜焼きが知られていないんだ?」と疑問だった。
愛媛といえば「みかん」が有名で、グルメもみかんを使用したものが多いが、この三津浜焼きも立派な愛媛の魅力の一つだと言えるだろう。味よし、ボリュームよし、コスパよしの三拍子揃った料理なのに、県外への知名度は今ひとつのような……。これは非常にもったいない話だ。
店内を見回すと、地元の常連さんらしきお客さんが多数いて、みんな慣れた様子で三津浜焼きを堪能している。今回食べ終えて、「この美味しさを全国から来る観光客に伝えたい!」と心から思った次第だ。
特に関西圏から来る観光客にはウケるのではないだろうか? マヨネーズ、七味との相性も最高で、広島風、大阪風に続く「愛媛風」として、松山観光の新名物になってもおかしくないクオリティだった。
――ということで、初めての愛媛で下調べなしで偶然出会った『三津浜焼き』。こういう隠れたグルメとの出会いが、観光の醍醐味だと改めて気付かされた逸品だった。
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 やきやき鉄板GRILL ひまわり
住所 愛媛県松山市一番町2丁目5-24 ピカソビル 1階
時間 17:00~2:00(日曜のみ1:00閉店)
定休日 年中無休
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.
▼こだわりの具材が美味さの秘訣らしい
耕平















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