
「下関といえばフグ」という知識はあったが、「これほどまでにフグ」とは実際に訪れて初めて知った。フグ関連の土産はもちろん、フグ壁画、フグマンホール、フグ銅像などなど、どこへ行ってもフグ一色。こんな圧倒的なヒーローがいる街、うらやましいなァ。
そんな下関を訪れたからには当然、フグ刺を食う気満々の私だったが、これが意外にも、なかなかハードモードなミッションであった。結論としてお伝えしたいのは「下関初心者はフグ刺が食いたきゃ回転寿司へ行け」ってこと。経緯をご説明しよう。
・フグ刺を求めて
先日の記事でもお伝えしたが、まず下関駅周辺は比較的夜の繁華街っぽいエリアである。昼間っからフグ刺を食わせる店を下調べなしで素人が見つけ出すのは、結構ハードモードだ。
そこで下関を訪れた人の99%が立ち寄ると言われる『唐戸市場』へ向かう。ここには当然フグを扱う店が軒を連ねている……のだが、これまた当然ながら、その場に座って食べさせてくれるワケではない。観光客にとって「フグ刺テイクアウト」はさすがにハードモードだ。あと、やっぱ結構お高くてビビる。高いね、いいフグって。
唐戸市場の2階にはいくつか飲食店が入っているので、「そこでフグが食える」と思っている観光客も多いだろう。が……この日は平日だったにも関わらず、どこも大行列。すでに売り切れている店もあり、結局はハードモードなのであった。
ならば市場周辺に飲食店はないのか? と見渡すと、向かいに『亀山八幡宮』という立派な神社があって「せっかくなので拝んどこう」という気持ちになる。
聞けばその昔、下関開発の際に「お亀さん」という方が人柱(!)になったらしい。この神社に植えられたイチョウの木は、そのお亀さんを称えるために植えられたものなのだそうな。お亀さん、マジかよ……偉大な人がおられたものです。合掌。
なお亀山八幡宮の敷地内には巨大なフグの像が建立されているが、当然ながらフグを食わせてくれるわけではなく、いいかげん空腹がハードモードである。まさかこんなに苦労するハメになるとは。
・こっから本題!
さて前置きが異様に長くなってしまった。結論として、観光客が下関で下関っぽいランチにありつこうと思ったら、唐戸市場に隣接する『カモンワーフ』に行っときゃ安泰……というか、カモンワーフ以外の選択肢にたどり着くのは結構困難と断じていい気がする。
カモンワーフは多くの飲食店や土産物屋が入った飲食施設。ここで『ふぐ焼き(たこ焼きのフグVer.)』やら『ふぐせんべい』やらを食べ、ある程度の満足感を得た私だったが、やはりどーしてもフグ刺が食べたかったので……
カモンワーフ内の回転寿司店『すし遊館』へやってきた。平日なのに40分待ちであった。
ここの人気No.1は『ふく三昧セット』(税込1793円)。市場でフグの相場を知った後だとずいぶん安く感じる。
こちらも名物だという『国産 “生” 本まぐろ御三家』(税込693円)『ふぐ汁』(税込341円)と合わせて、ついに念願の豪華フグ刺ランチにありつくことができた。いただきます!
フグ刺……めっちゃ甘い! 醤油抜きでもいってみたが、やはりフグそのものが甘かった。
歯ごたえもバッチリ。私の地元には生フグを食べる習慣も扱う店もなかったため、これが私の人生初・生フグ体験かもしれない。ウマくないワケはない。
こっちはフグ皮の軍艦。間違いなく生まれて初めて食べる食い物。
唐揚げのフグヒレは「世界一うまいコンソメポテチ」みたいだった。
・結論として
それから本来の趣旨からは逸れるが、マグロのウマさたるや「自分が今まで食べてきたのはマグロじゃなかったのかもしれない」と感じるほど。
大トロは油っこくてあまり得意じゃなかったのだが、これは油以上に “魚” の存在感が強い。おいしい。
イカは噛むたびに「プチッ」と音がし、エビはザックリ肉厚。そしてアジは、ものすごく良い意味で “お父さんが釣ってきたアジ” みたいだった。 “お母さんが速攻さばいて刺身にした” までがセットのやつ。まさか下関で実家を思い出すとは想像だにしなかった。
『すし遊館(唐戸店)』は都会じゃありえないゆったりとした店内と厨房、窓から見える景色がウリで、なぜか店員さんの平均年齢が異様に若い。「何万円も払うのはハードモードだけど、それでも下関へ行ったらフグを食べたい」という人、ここを訪れときゃ間違いないぞ。
参考リンク:すし遊館
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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亀沢郁奈















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