ウイスキーボンボンを最初の作ったのは、どこのメーカーかご存知だろうか? 私も知らなかったが、神戸発祥の高級チョコレートの老舗「ゴンチャロフ」と言われている。
そんなゴンチャロフの福袋は、税込1080円というお値打ち価格にも関わらず、上質な菓子が4品も入ったお得な品であった。1000円福袋はこういうのでいいんだよ!
・妥当な福袋
ゴンチャロフの創業は今から約100年前の1923年にさかのぼる。ロマノフ王朝の宮廷菓子職人、マカロフ・ゴンチャロフ氏が神戸・北野町にチョコレート工房を開業したのが、その始まり。
当時の日本ではまだ珍しかった、ファンシーショコラやウイスキーボンボンを作り、チョコレートメーカーとしての地位を確立していったそうだ。
さて、購入したのは50点限定の1080円の福袋である。新宿高島屋の初売り初日、激しい福袋争奪戦の最中で買い求めやすい福袋を探していたところ、たまたま売場を通りがかり無難に購入することができた。
今どき1000円で福袋を買えるだけでもありがたい。しかも、チョコレートの老舗とあらば、たとえ1000円でもハズレはないはず。そう踏んで購入した。中身は全部で4点、「スイートミー」というチョコレート菓子が3袋に、「クリンツイ」というクッキーが1箱だ。
チョコレートはプレーンチョコとトリュフィン、それからチョコレートインキャンディの3種。1袋300~400円のささやかな菓子ではあるが、造りが細かく味も繊細で1世紀の長きにわたって、培った高い技術がうかがえる。
クリンツイはバター・あまおう苺・セサミの3種がそれぞれ4枚ずつ入っている。
こちらもバターの風味が豊かで味に品があり、お茶請けにも手土産にもイケそうな一品。
1000円ならこのくらいの内容でちょうど良い。福袋とはいえ、何でもかんでも安ければ良いってものじゃないし、かといってこれ以上の価格となると、自ずから要求も厳しくなるいうもの。軽い菓子が3~4品入って1000円、実に妥当な福袋である。これくらいでちょうどいい。
余談だが「ゴンチャロフ」の名前を見て、タピオカミルクティの「ゴンチャ」と混同したのは内緒だぞ……。
・今回訪問した店舗の情報
店名 ゴンチャロフ 高島屋新宿店
住所 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 新宿高島屋B1
時間 10:30~19:30
定休日 なし(施設に準ずる)
参考リンク:ゴンチャロフ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24