洋菓子メーカー「モロゾフ」の福袋を私が初めて購入したのは2019年のこと。あれから色々なことがあったが、モロゾフの福袋を開けると一切何も起きていないのではないかと錯覚してしまう。
それほど、モロゾフの福袋は毎年変わらない。あまりにも変わらないので、2019年から2024年までのモロゾフ福袋記事はずっと書き出しをコピペし続けていたくらいだ。
だが、さすがに今年はヤバい。歴史的円安と言われた昨年(2024年)は、どこの洋菓子メーカーも原材料費の高騰に頭を抱えたことだろう。その影響は、モロゾフ福袋にも表れているに違いない。
・値段は変わらず
最初に値段を確認すると、2025年のモロゾフ福袋は1080円。2024年のモロゾフ福袋も1080円だったから、価格は不変。さらに、1種のみ展開というのも不変。
では中身はというと……
【2025年のモロゾフ福袋(税込1080円)の中身】
・ラウンドプレーン(ミルクチョコレート / 67g)
・ラウンドプレーン(セミスイートチョコレート / 67g)
・アルカディア(アーモンド ※焼き菓子 / 65g)
・アルカディア(ミックスナッツ ※焼き菓子/ 65g)
・ココアピーナッツ(145g)
2025年福袋は上の通りなのだが、過去の福袋と見比べてみたい。こんな感じだ
うーん……
……
……
……
結論:2025年も不変!!
……と言いたいところだが、実はちょっと違うのだ。
モロゾフの福袋は袋の裏で中身を確認できるから、それを見比べてみよう。
お気づきだろうか。チョコレート2種(ミルクチョコレートとセミスイートチョコレート)がどちらも「70g → 67g」と3gだけ少なくなっていることを。
さらに、ココアピーナッツが「155g → 145g」と10g少なくなっていることに加えて、焼き菓子が「70g → 65g」と5g減っている。ついでに言うと、焼き菓子のミックスナッツがカシューナッツに変更されている。
さすがのモロゾフといえでも、時代の波には逆らえなかったか……
と思ったら!
今から5年前の2020年、ココアピーナッツの量は80gである。
今年のココアピーナツは145gだから、全体的には2025年の方が増えているのだ。
・意味不明
これはマジで意味がわからない。というか、もはや怖い。モロゾフにとっては、原材料費が高騰しようが、輸送費が高くなろうが関係ないというのか?
そんなわけないだろうが、実際のところモロゾフの福袋はほぼ変わってない。コロナがあろうが、歴史的円安になろうが、どんな嵐でも直立不動。まるで、昔の演歌歌手である。
毎年買っている立場からすると、とても心強い。その姿勢をずっと貫いて欲しいと思う一方で、「逆に申し訳ないから、値上げするなりもっと中身を減らすなりして下さい」と思ってしまうのが正直なところだ。
ちなみに、私はモロゾフ福袋を予約して購入し、受け取りにいった時にはすでに「完売」となっていた。
2019年や2020年は予約なしでも余裕で買えたことを思えば、「人気が高くなって入手難易度が上がった」ってことだけが、唯一の大きな変化と言えるだろう。
本記事執筆時点(1月3日18時)でまだ買えるかどうかは分からないが、可能性はある。モロゾフの福袋が気になった人はお店をチェックしてみてくれ。
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼このアルカディア(アーモンド)が超美味い! あっ!