今年はイカだった! ──そのひとことで、本サイトの福袋特集を何年も前から見てくれている人は、ピンと来るかもしれない。ただ、多くの人は「は?」って感じかと思うので説明したい。
メチャクチャ簡単に言うと、イカがあまりにもイカだったのだ。……意味不明かもしれないが、もうそれに尽きる。
・価値ある訳あり
本題に行く前に、今回取り上げる福袋について簡単に説明しておきたい。私が購入したのは『水産福箱X(3300円)』という商品で、現在も販売されている(1月2日21時時点)。
「仙台漬魚」というショップが取り扱っており、Amazonでの正式な商品名は……
「びっくりお楽しみ水産福箱X 価値ある訳あり水産品加工品・海産物・その他加工品をギュギュといっぱい詰め込みました」
――という。
この「価値ある訳あり」という不思議な響きに惹かれて何年も購入しているのだが、今まで1度もハズれたと思ったことがない。
ただ、「え?」と思う商品が紛れ込んでいたりはする。たとえば、昨年(2024年)はエビだった。
なんなら、記事のタイトルも「Amazonで『価値ある訳あり』として売られている『水産福箱X』を開けたら…エビを片手に絶句した」だったのだが、今年はエビじゃなくてイカなのだ。
それはつまり……! まぁ、ひとつひとつ見ていこう。
・開封
開けて出てきたのは……
さんまの干物(2尾)
なめたかれいの煮付け(200g)
銀ひらすの京都塩麹漬け(2切れ)
ぶりの仙台味噌漬け 切り落とし(400g)
あなごご飯の素(170g / 2合用)
いわしの梅しそ入パン粉焼き(4枚入り)
そして……
イカーーーー!
原材料名、アカイカ(北大西洋産 / 300g)である。そう、イカだけ素材そのままなのだ。
他のものは「焼くだけ」「ご飯に混ぜて炊くだけ」で完成する一方で、これはどう調理するかを自分で考えないといけない。
料理が得意な人ならどうってことないかもしれないが、私のような初心者で面倒くさがりにはハードルが高い。うーん、どうしようか。しかも、よく見るとイカのサイズもバラバラだ。
とりあえず包丁でカットし、いい感じのレシピを検索し……
どやっ!
イカとネギのニンニク炒めである。料理が得意な人なら5分もかからずに作れるのかもしれないが、初心者である私は30分以上かかってしまった。
つまるところ、『水産福箱X』には時折このように “丸投げ” みたいな食材が紛れ込んでくるということ。
“訳あり” として販売されているので当たり前と言えば当たり前だが、「焼くだけでいいんだろ」と油断していると「うわっ!」となっちゃうのでお気をつけいただきたい。
注意点としてはそんなところだろうか。 “訳あり” だけに全部がそうとは言い切れないが、中に入っていた食材はどれも美味しかったし、賞味期限も問題なし。
総じて満足な内容である……が! ひとつだけ言うとしたら「去年(2024年)と比べたらラインナップ的にちょっとだけ寂しいかなぁ」と思ったのが正直なところ。
ただ、これも「訳あり」の福袋だけに、全体的な傾向としてそうなったのか、たまたまなのかは分からない。どちらにせよ、このご時勢で去年と同じ価格というだけで凄いことだろう。
そんなわけで、『水産福箱X』は来年も購入決定で。現場からは以上です。
参考リンク:Amazon『水産福箱X』
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼賞味期限が最も短かったものは「いわしの梅しそ入パン粉焼き」だったが、それでも3ヶ月以上あった。ほかは大体半年以上の猶予がある。このあたりは全然「訳あり」じゃない
▼ちなみに「いわしの梅しそ入パン粉焼き」は焼くタイプで、油で揚げる必要はない
▼あなごご飯も美味し