インスタグラムの広告で流れてきた「超ミニサイズのスマホ」が気になったので「購入する」のボタンを押したら……中国大手「アリババグループ」が運営する通販サイト・AliExpressの商品ページに案内された。
見た目は新型iPhoneだがサイズは半分以下、そんなスマホが約7000円で売っている様子。iPhoneが好きな日本人向けのパロディ商品なのだろうか。
説明によると「xs16 Mini」という名の機種らしく、調べたらアメリカのAmazonでも買えることが判明した。評価は3.3とまずまず……面白そうなので買ってみたぞ。
・ミニスマホ
ちなみに同商品はアリエクスプレスで4.7と高い評価を得ていて、レビュー欄には「赤ちゃんのような電話」「面白いスマートフォン」などとユニークなコメントが並んでいた。
まず何が良いって “箱” が良い。この箱だけで3000円分くらいの価値はあるだろう。新しいiPhoneを手に入れた時の感動を味わえる箱である。
中には超小型のスマホが入っている。iPhone16 Proと比べたらどれほど小さいか分かるはずだ。本当に半分以下。クレジットカードとほとんど同じサイズ。
・普通に使えそう
商品ページによると画面は4.0インチで4GBのメモリ、128GBのフラッシュストレージ容量を備えているという。あまり詳しくないが普通に使えそうな雰囲気。またタイプCの急速充電や高解像度カメラも特徴らしい。
・演出について
電源を入れたらリンゴのマークではなく「welcome」と表示された……いきなり台無しである。まるで中華の無名安物カメラ。外観はiPhoneっぽい洗練された見た目なのに演出が安っぽくて非常に残念。
しかし「welcome」で絶望した次の瞬間、iPhoneのホーム画面らしき画面が現れた。今度はしっかりと再現されている。リンゴマークだけはさすがに……ということなのだろうか。
動作はけっこうサクサク。
・日本語がない
Wi-Fiに接続し、まずは設定ってことでタイムゾーンを「+9 TOKYO」にして言語を「日本語」に……できない。って、マジかよ。選択肢に日本語がなかったので「英語」のまま使うことにした。
・使ってみた
さて、アプリアイコンはiOSのものと同じだが中身は別物のようだ。とはいっても、計算機も問題なく使える。
しかしカメラはビミョーだった。
一応、カメラはトリプルカメラで、商品ページには「高解像度カメラ」と記されていた。きっと誰もが最新iPhoneのような鮮明な写真が撮れると思うだろう。しかし……
撮影した画像を確認すると……やはり中華の無名安物カメラのような画質だった。カメラを3つも搭載しているとは思えない曇り気味の写真がそこに。動画も同じ。
・サイズ自体はいいのかも
とはいえ、ネットも動画もミニスマホで楽しむことは可能。最近は昔に比べてスマホがどんどん大きくなり、このままだと逆に昔のショルダーホン(百科事典サイズ)に戻ってしまう勢いである。
そんな流れに対抗するのが超ミニサイズのスマホなのかもしれない。そろそろ気づくべきなのだ。最近のスマホ、デカすぎませんか、と。
・結局慣れる
ミニスマホを半日操作していたら普通のiPhoneが異常にデカく感じた。結局、慣れてしまえばミニでも操作はできる。バッテリーの減りはやや早いが使えないことはない。もしかしたらスマホの操作時間が減って、読書などの時間が増えるかも。
もちろんアプリはGoogle Play ストアから追加できるし、SIMカードを挿入すれば電話等もできるだろう。小さいけど普通のスマホってことだ。
詳しい方は他にも気になるところが色々あるかもしれないが、とりあえず私が使ってみた感想はこんなところ。結局、iPhoneのような箱とスマホの外観に釣られて買ってしまった感じである。ミニスマホが気になる方はチェックしてみてはどうだろうか。それではまた!
参考リンク:AliExpress「ミニスマホ」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.