新宿・歌舞伎町といえば、飲食店や娯楽施設などが軒を連ねるアジア最大級の歓楽街として有名。
宿泊施設も多くて観光・出張の拠点にピッタリである。つい先日は歌舞伎町の外れでポツンと佇むカプセルホテルを発見。
調べてみたらコスパがいいと評判の様子……気になったのでさっそく予約してみたぞ。
・歌舞伎町の外れにあるコスパ最高の宿
というワケで、歌舞伎町の北側に位置する「イリキャビン新宿歌舞伎町」へとやってきた。すらっと伸びた赤い外壁のビルが特徴的だ。
メインストリート(一番街)から少し離れた場所にあるため、辺りは比較的静かである。
エントランスを抜けるとすぐフロント。まずは入館手続きを済ませるぞ。宿泊料金は楽天トラベルで予約したところ1泊3400円だった。歌舞伎町にこれほど安く泊まれるとはありがたい。
チェックイン後は荷物を整理するため、地下1階の男性用ロッカールームへ。
エレベーターでフロアを移動する際は、受付時に手渡されたカードキーが必要となる。
そして、男性が移動できるのはメンズフロアのみ、女性が移動できるのはレディースフロアのみ、という仕組みになっているようだ。
つまり、筆者(男性)のカードキーではレディースフロアに行くことが不可能。なかなか防犯対策がしっかりとしていて驚いた。
ロッカールームはコンクリート打ちっぱなしのスタイリッシュなデザイン。明るく清潔感があって快適である。
石造りの長い洗面台はインパクト大。これほど独特な流し台はいままで見たことがない。なんだか小学校の手洗い場っぽい形をしていて魅力的だ。
洗面台の向かいにはロッカーがズラリ。奥行きがあって広々としたフロアである。
シャワーブースも数カ所備わっていて使い勝手がいい。寝支度がワンフロアで完結できるのは非常に助かる。
ロッカーの中には館内着やバスタオル、歯ブラシなどが用意されていた。
カプセルホテルのいいところは、なんといっても宿泊に必要なアメニティをほぼ無料で提供してくれる点だ。ロッカーを開けたときにこれらのグッズが置いてあるとマジで嬉しくなる。
シャワーを浴びて寝る準備が整ったらカプセルルームへ行ってみよう。
指定された2階カプセルルームに到着。真っ赤な壁・天井の鏡・艶々のフローリングなどが、歌舞伎町らしい煌(きら)びやかな雰囲気を漂わせている。
畳敷きの休憩スペースがあるのもユニークだし、トイレは清潔感にあふれていて大変素晴らしい。
よくあるレトロなカプセルホテルとは造りがまるで違う。フロアを移動するたびにどんどんオシャレさが増していく感じだ。
ベッドはカプセル型(プラスチック製)というよりも、ホステルなどでよく見る箱型(木製)に近い気がする。個人的にはコチラのほうが木のぬくもりを感じられて落ち着くから好き。
内部は狭めだが、テレビやラジオがないぶんスッキリとしている。また、キラキラと光るダークグレーの壁紙も印象的。かっこよくて男心をくすぐられるデザインだ。
枕元には折りたたみ式テーブル・電源コンセントが完備。テーブルは作業台として十分に使える大きさである。タイピング音に気をつければパソコン作業ができそうだ。
枕や掛け布団はフカフカとしていて寝心地がいい。仰向けになって辺りを見回してみると……
足元のカーテンも壁紙と同色(ダークグレー)で一体感がある。白いスプリンクラーとの対比が美しい……まるで夜空に浮かぶ月のようだ。そんなことをボンヤリと考えていたら、いつの間にか眠りについていた。
チェックアウトは鍵を回収ボックスに入れるだけで完了する。滞在中は終始快適に過ごすことができて大満足。
入館してから寝るまでの流れはスムーズでよかったし、館内のビジュアルやセキュリティ対策にも驚かされた。
なにより歌舞伎町で1泊3400円はコスパが神レベル。タイムパフォーマンスも最高なので、1度宿泊してみてはいかがだろうか。
・今回ご紹介した施設の詳細データ
名称 イリキャビン新宿歌舞伎町
住所 東京都新宿区歌舞伎町2-19-3