東京三大タワーといえば、634メートルの東京スカイツリー、333メートルの東京タワー、そして……115メートルの船堀タワーである。現役エレベーターガールが活躍し、無料で圧倒的絶景が楽しめる船堀タワーは今後さらに注目を浴びそうだ。
そんな船堀タワーで空に近づいて楽しんだ後は、地元のカフェでひと息つくのはどうだろうか。今回は地上に降りた後にオススメの「フルーツハウス れもん」を紹介したい。船堀駅から1〜2分の場所にある古き良き喫茶店である!
・フルーツハウス れもん
フルーツハウス れもんは、船堀駅の高架下沿いにある。目印となるのは昭和感あふれるキーコーヒーの看板。レトロなショーケースには「巨大なプリン」や「チョコレートパフェ」といった純喫茶メニューが並んでいた。渋い。
営業時間は9時から16時。10時過ぎだったが、店内には常連と思しき方々がそれぞれ “いつもと同じ席” に腰掛け、新聞を読みながら珈琲と煙草を嗜(たしな)んでいた。まさにオアシス。
・モーニング
私はなんとなく端の席についたが、すぐ隣に常連の方が座って煙草を吸い始めた。おそらくその方の特等席なのだろう。空いていたので別の席に移動し、モーニングのAセット(560円)を注文した。バタートースト・ゆで玉子・ホットコーヒーのセットである。
・AI時代は来ない
モーニングは11時まで。他に人気メニューはフルーツサンドやプリンだそうだ。お店は老夫婦が切り盛りをしている。
厨房担当はご主人、フロア担当は奥様という長年にわたって築き上げたフォーメーションが抜群に機能していた。
たとえば、常連さんが入口ドアを開ける前に、奥様が「アイスオーレの方が来ました」とご主人に注文を伝えるのだ。レモンでAIが活躍する時代は来ないだろう。
さて、Aセットがやってきたようだ。
・厚切りトースト
この喫茶店ならではの厚切りトーストがたまらない。見た目どおり、表面はサクッとしていて中はもっちり。バターがじゅわっと染み込んでいて絶品である。
この厚切りトーストとホットコーヒーが絶妙に合う。シンプルなモーニングセットだが、専用のトレイに乗っていて見た目も良い。歴史を感じながら味わうものなのだ。
・プリン
居心地が良かったので食後にプリンも注文した。ショーケースのプリンが印象的だったので。すると……
平べったいプリンが登場。ショーケースのサンプルはデカ過ぎたようだ。実物の方が小さいが、昔ながらのルックスは期待どおり。弾力のある硬めのプリンは好きな人が多いだろう。
歴史ある純喫茶ならではの卵の風味が感じられる素朴な味わい。手作り感があって本当に美味しい。これは頼んで正解だった。ショーケースのサンプルは異常にデカかったが、あれはあのままでいいと思う。
というわけで、船堀タワーと老舗純喫茶をセットで楽しむプランはいかがだろうか。どちらも混雑しておらず、ゆっくり楽しめるので機会があればぜひ!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名:フルーツハウス れもん
住所:東京都江戸川区船堀1-8-18 ポーエルビル1F
時間:9:00〜16:00
休日:日曜・月曜
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.