2024年11月3日。郊外のイオン大型店舗を訪れたところ、見慣れぬカップ麺が山積みされていた。パッケージを見ると「TOPVALU(トップバリュ)」のロゴと「50周年」の文字が。この場合50周年なのはトップバリュか、ラーメンか、はたまた別の何かなのかなぁ?
……とか思っていたその刹那! そのカップ麺の詳細を記した大きなポップが、私の目の前に「スチャッ」と設置されたのである。これ、なんとこの日が発売日だったようなのだ。私がイオンを訪れるなど年に数回の珍事であるにも関わらず、なんというタイミング……!
運命的なものを感じた私は、トップバリュの熱い意気込みを全力で受け止めてみることにした!
・ジェーカップとは
問題のカップ麺は『ジェーカップ(Jカップ)』といって、しょうゆ味・しお味の2種展開。
一般的にトップバリュのカップ麺といえば、良くも悪くも「極限までコストを抑えました」という趣旨が一発で伝わってくる(というイメージ)。対してジェーカップは、パッケージの段階で「ガチです」感をビンビンに放っている感じ。
ジェーカップの誕生秘話については資料を参照して頂けると理解が深まるはずだが、簡単にいうと初登場が1974年。当時の価格は85円だったらしい。
そこから生産終了やら色々を経たすえ、今回「50周年を記念する特別な商品を作ろう」ということで、1年かけて開発された「贅沢なジェーカップ」がこのジェーカップ……ということのようだ。価格は159円(税込)。ごくごく平均的なカップ麺の価格だが、トップバリュにしては結構強気だと思う。
・食べてみた
こちらが発売ホヤホヤのジェーカップ。
『チキンヌードルしょうゆ味』からいってみよう。
トップバリュがイチオシするブランド『純輝鶏(じゅんきけい)』を使用しているらしい。
見た目はカップヌードル(オリジナル)に非常に似ている。味は……
日清カップヌードル(オリジナル)に非常に似ている。
違いを探すとすれば “麺が柔らかめ” という点だろうか。とにかくカップヌードル(オリジナル)に似ており、内容量も同じなので、「ほぼ同じ味のものが若干安く食べられる」と思えばカップヌードル好きには朗報かもしれない。
……とか言うと一瞬ディスっているのように聞こえるかもしれないのだが、そもそもカップヌードルって死ぬほどウマいワケで。となると “それとほぼ同じ味=死ぬほどウマい” という方程式が成り立つことになる。過去のトップバリュ系のカップ麺の中で群を抜いてウマいのは確か。
・ビーフはどうか
つづいて『ビーフヌードルしお味』。
こちらはイオンの肉売り場で必ず見かける『タスマニアビーフ』を使用しているらしい。
個人の好みによるかと思うが、私はトップバリュのタスマニアビーフは結構良質だと思う。赤身の味が濃くて、やたら油っぽくないところが好き。
こっちはエビ無し。ちょっとソンした気もしたが……
私、こっちのほうが圧倒的に好きでした!
しお味といえばしお味だが、「単なるしお味とはひと味違いまっせ」という圧を強く感じる。これがタスマニアビーフのパワーなのだろうか? なんとも個性的なダシの濃さがあり、ハマる人はハマるはず。
それから、カップヌードルでいうところの「謎肉」に該当するヤツがスッゴイ。これほど強烈な ““牛肉”” を感じさせる謎肉は初めてである。牛肉臭いのが苦手な人は要注意かもしれないが、謎肉ファンは必食だと思う。
トップバリュ50周年記念の『トップバリュ ジェーカップ』は11月5日から全国の「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」など約6900店舗で発売中。私は先行販売的な場面にたまたま立ち会ったラッキーガールだったらしい。数量限定販売なので、気になる人は今すぐイオンへ!