物価高がもうどうにも止まらない。次から次へと値上げの連続で、最近だとあの うまい棒でさえも12円から15円に引き上げられた。

もはや何もかもが高く感じる今日この頃だが、先日都内にあるスーパー「ベルク」で目を疑った。それはレトルトカレーのコーナーをパトロールしていたときのことである。

・100円以下のカレー

レトルトカレーのコーナーは大体ピンキリな商品配置。1000円近くするものがあればリーズナブルなものはそれなりに安いといった感じで、なんとなくイメージできる人も多いだろう。

んで、その安い基準は大体100円ちょいくらい……と今まで思ってたのだが、ベルクで目にしたのは……


な、なんと……


89円だったのだ! 税込でも96円とまさかの2桁!! しかも、量の方も200g……自社ブランドの商品とはいえ、どう考えても安すぎる!!!!

・トップバリュと比較

ちなみにいくつかスーパーを見てまわったらトップバリュのレトルトカレーも100円以下で95円。コープも割引期間中と条件つきではあるが、同じ95円だった。

内容量はコープが180g、トップバリュが200g。よって、今回はベルクと同じ容量のトップバリュも買ってみた。

辛さはともに中辛。とりあえず湯せんで温め、中身をそれぞれ出してみたところ……


うむ、まぁ至って普通なカレーである。どちらもサラサラタイプのルゥで、匂いはトップバリュの方からスパイシーな香りが漂ってきた。

パッと見だと、どちらも具材がゴロゴロ入っているとは言えなさそう。100円以下だからそのあたりは仕方ないところか。


・お味はどう?

それではベルクの方から実際に食べてみよう。

具材をすくいあげてみると、じゃがいも中心で牛肉は気持ち程度。とはいえ、カレーとしてはしっかりしていて、辛さも過度なことをやっていないから幅広く受け入れられそうだ。

率直な感想としては、100円以下だからこんなもんというより100円以下とは思えない。ちゃんと仕上げていたあたり、伊達に「店内撮影OK」のスーパーじゃないなと感じた。

次にトップバリュ。匂いからスパイシーだったが、その正体は原材料にあるクミンのようだ。

そしておそらくその影響だろう。食べるとエスニック感が口の中を駆け巡って、一気に異国の風が吹いた。

辛さの方はちょうどよく、食べ終えても汗はかいてもじんわりレベル。これなら年齢問わずに食べられることだろう。なお、具材の量はベルクとそう変わらないように感じた。

・食べてみた感想

100円以下の値段ながら、その制限の中でそれぞれが持ち味を出していた2つのレトルトカレー。他にも激安のカレーは存在するかもだが、いずれにしても100円以下は安いものがあった。

100円以下ならねぇ……と当初は正直ナメていたが、どうやら「安かろう悪かろう」は今や昔のことらしい。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼ベルクのレトルトカレー詳細

▼トップバリュ

▼辛口は抑え気味で食べやすいタイプ。ぶっちゃけそこまで辛くないかな