2024年10月16日に行われた、サイゼの定期的なグランドメニュー改定。最も注目度の高い変化は、恐らく「カリッとポテト」の消失と、新たに加わった「ポテトのグリル」だろう。
私個人としては、これはまあまあな等価交換だと認識している。「カリッとポテト」も「ポテトのグリル」も、それぞれの長短は同格で、総合的にはプラマイゼロみたいな。
「グリーンサラダ」と「モッツァレラのサラダ」も消えていたが、別に……と思っていたのだ。ある事実を知る、今日までは。
・オリーブ&ビネガー
私がサイゼで食事をする際に必ず頼むもの。それが「チキンのサラダ」だ。
ここに、毎回ある変更を加える。ドレッシングを「オリーブ&ビネガー」にするのだ。 偶然にも23年の10月に、この変更を行った状態のサラダを記事に掲載していた。
私はサラダをキレのあるテイストで食べたい派で、サイゼのドレッシングはそういう味付けではない。ゆえにサラダを食べる時は「オリーブ&ビネガー」に変更し、そこにゴリゴリに塩と胡椒をかけて食べていた。
「チキンのサラダ」ではないサラダを頼むときでも、私の選択は常に「オリーブ&ビネガー」に塩胡椒だ。
だから、サイゼに晩飯を食いに来た今日も今日とて、最初の一手は「チキンのサラダ」を「オリーブ&ビネガー」で……おや?
「オリーブ&ビネガー」が見当たらないぞ?
・完全消滅
冷静に考えれば当然の事態だ。デフォルトで「オリーブ&ビネガー」が使用されていたサラダは「グリーンサラダ」と「モッツァレラのサラダ」だけだった。過去の記事に掲載したメニューでもそうなっている。
その2つのサラダが消えたのだから、専用のドレッシングとして使用されていた「オリーブ&ビネガー」がメニューから消えるのも当然のこと。いやしかし、メニューに無いからといって不可能とは限らない。
ピザのWチーズが未だに可能という例もあるではないか。とりあえず確認してみよう。すみません、「チキンのサラダ」を「オリーブ&ビネガー」でできますか。
スタッフ:「オリーブ&ビネガー」は改定でなくなったんですよ。
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こうして、「オリーブ&ビネガー」の完全消滅が確認された。ただし、オリーブオイルのみへの変更は可能だった。まあオリーブオイルならセルフサービスでもかけられるしな。
さて、恐らく世の大半は、サイゼのドレッシングこそ至上だと考えているだろう。あのドレッシングの人気は、私も理解している。
ゆえにそれを別のものに変更する行為など考えたこともないかもしれないが、「オリーブ&ビネガー」に塩胡椒で食うチキン、小エビ、わかめのサラダは、どれもマジで美味かった。
私がサイゼで実践している数々のアレンジにおいて、最もドラマチックな味変が可能なものの1つといっても過言ではない。もうそれを知らない皆さんが、あの美味さを知る機会は失われたのだが。
何だかんだで今回の改定による変更で、最も広範囲に影響が及ぶのは「オリーブ&ビネガー」消滅だったかもしれない。全てのサラダに適応可能な変更だっただけに。
しかし……オリーブオイルに塩胡椒のサラダも、食べてみたらだいぶ美味い。これはこれでいい気もしてきた。
私のような「オリーブ&ビネガー」の愛好者が、サイゼ常連にどれほどいたのかは不明だが、とりあえずオリーブオイル&塩胡椒を試してみてはいかがだろう。救済措置として有効かもしれないぞ。