都内を中心にさまざまなお店を訪ね歩いている私(佐藤)が、いつかは訪ねたと思いながら、なかなか行けないお店がある。今回紹介する、江東区清澄白河のケーキの直売所「藤堂プランニング」もそんなお店のひとつだった。行けなかった理由は後述しよう。

さて、そのお店を訪ねるチャンスがついに到来! いくなら今しかねえッ!! ってことで、実際に訪ねたら、「ここはこの世の楽園じゃなかろうか……」と錯覚しかけた。スイーツ好きには絶対訪ねてほしい工場直売所だぞ!

・スゴイ時に来た!

行けなかった理由は2つある。ひとつはコロナだ。コロナの感染が拡大する直前にお店の存在を知って、行こう行こうと思っている間に外出自粛が呼びかけられ、飲食店は短縮営業などがあったために、タイミングを逃してしまっていた。

それからもう1つ。ここはホールケーキの販売がメイン。ケーキは好きだけど、ホールで無事に持ち帰る自信がなかった。とくに夏場の暑い時季は避けるべきと判断したのだ。

そうしている間に、一気に気温が下がって、上着がなければ寒いくらいになった。行くなら今しかねえ! となったわけである。


住所地のあたりに来たところで立て看板発見! それを見て私は、「スゴイ時に来た」と確信した。なぜなら……。


本日全品(ケーキのみ)1500円ーーーッ!!!!


やったね、偶然お得に買える日に来ることができた。定期的に割引イベントをやっているとは知っていたけど、まさか今日とはマジで知らなかったよ。



ここから楽しい苦悩の時間が始まる。なぜなら、品数が多いからだ。ありがたいことにケーキを半分ずつ乗せた、「ハーフ & ハーフ」というのがあってだね、これの種類が多いんだよ。


全品2000円以上なので、どれを買っても今日はお得! 私は興奮のあまり一瞬テンパって、「スフレチーズ & ガートショコラ」を選びそうになった。だが、これは全部の中でもっとも安い2000円だと気づき、「やっぱやめます」とお店の人に言ってしまった。


するとお店の人は「ゆっくり選んでください。こちらにもありますから。全部1500円ですので」と、優しく教えてくれた。


そのこちらと言われる方を見てみたら、ハーフではないホールケーキがズラリと並んでいる。うお、マジか! ますます悩んでしまう~!! バスクチーズケーキは3000円だから50パーセント引き!


ムースやタルト、ティラミスにシフォンまで。悩む~~! いっそ2個買っちゃおうかな~…… いや、待て待て、出がけに冷蔵庫を覗いたら、1個分しか入るスペースはなかった。1個に絞らねば、う~ん……。

ちなみにこの日は「いちごのタルト」と「いちごロール」は完売していた。常連さんは美味しいところを把握していらっしゃる。私も覚えておこう、次来るときはいちご狙いだ。



・悩んだ結果、この選択

仕事で使う以上に頭を働かせて購入したのが、これらの品々である。ケーキ1ホール(税込1500円)と、マドレーヌ(1個税込200円)とリーフパイ(税込500円)である。


ケーキサイズは一律5号(直径15cm)で、それが入るだけの大きさの保冷バッグを持参してお店を訪ねた。電車で訪ねる方はケーキが入るくらいの保冷バッグがあると良いだろう。なお、保冷剤は無料で提供してもらえるぞ。


さて、悩みぬいて購入したのは、モンブランとガトーショコラのハーフ & ハーフである。


もっと見映えのする華やかなヤツにすれば良かったと、写真を撮っていて思った。でも食べたかったんだから仕方ない。映えは後回しだ。


ケーキっていいよね。箱から出したその瞬間、笑っている自分がいる。なんで笑ってしまうんだろうね。それはきっと、これから「美味しい~!」と喜ぶ自分の未来が見えるからなんだろうなあ。50歳になっても、このトキメキには敵わない!


それぞれ適度にカットしました。消費期限はそれぞれ2日間、つまり明後日までじっくり堪能できる。きっとその前に食い切ってしまうだろうけど。


モンブランは土台がタルト生地で、その上のスポンジに小さなダイス状の栗が入っている。表面のマロンクリームも濃厚で、ひと口で秋を感じられる。


ガトーショコラの方は、しっとり生地にたっぷりのチョコレート。それでいて甘さ控え目で、大人な味わい。濃いめに淹れたコーヒーとの相性バツグンです!


こんなにお得に美味しいケーキを食べてしまっていいのか? と自らに問いかけた次第である。次にイイことあったら、自分へのご褒美に買いに行こう。

スイーツ好きなら「楽園」と呼びたくなる気持ちが、きっとわかるはず。保冷バッグ持参で訪ねて頂きたい! ただし、何を選ぶか、楽しい苦悩に駆られるはずである。存分に悩みたまえ!


・今回訪問した店舗の情報

店名 藤堂プランニング
住所 東京都江東区白河2-5-2
時間 10:00~19:00
定休日 なし

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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