数ある投資の中で、先物取引はリスクが高い部類に入るかと思う。少なくとも、投資信託や個別株(現物取引)に比べたら相当高い。

なにせ、ヘタを打ったら借金を背負う可能性だってあるのだから。お金が0になるだけでは済まないのが先物取引。素人が安易に手を出すと大怪我しかねないと言えるだろう。

そんな先物取引を、投資のド素人である私が1ヶ月ほど続けている。理由は「育休手当の給付が遅すぎてマジで困っているから」なのだが、そのあたりの事情は以前の記事でご確認いただくとして、今回は1ヶ月間の成果をレポートしよう。

改めて状況を簡単に説明すると、私は20万円を元手に先物取引を始めた。日経225先物の中でもっとも規模が小さいマイクロである。


すると、1週間後には20万4624円に。


そして1ヶ月後。資金がどうなったのか発表したい。


なんと……


……


……


……


22万1588円!


トータルでは……



プラス2万1588円!


……


……


……


いや、バイトしとけや!!!


……と以前の記事とまったく同じツッコミをしてしまったが、ここで落ち着いて時給計算をしてみよう。

20万4624円だった資金が1ヶ月で22万1588円になったから、プラス1万6964円。

平日の深夜に毎日1時間くらいトレードをしていたので、実働時間としては1ヶ月で20時間ほど。つまり……



時給848円


これを秒に換算すると……


え〜と、1時間は3600秒だから……



秒速で0.23円稼ぐトレーダー爆誕!!


……


……


……


……


いや、バイトしとけや(2回目)!!!!


――と、つくづく思う。ただ前回も書いたように、プラスにもっていくだけでもメチャクチャ大変だった。

原資の20万円を下回ることを覚悟する状況が何度かあった中で、なんとマイナスにならなかったのはド素人なりによく頑張った結果……ということにしておきたい。



・高レバレッジの誘惑

早い話が、今のところ思うような結果は出ていない。2万円ほど稼いだとはいえ、子どもが2人いる状況では焼け石に水。もちろん無いより良いが、全然足りない。


もっと大きく稼ぎたい。だからレバレッジを上げて一気にドカン……という未来を夢見てしまうが、ド素人がそれをやれば破産への引き金となることは私でも分かる。

いちおう説明しておくと、レバレッジとは掛け金に対する倍率のようなもので、高く設定すればするほどハイリスク・ハイリターンとなる。

つまり、高レバレッジの取り引きをするということは、ハイリスクと背中合わせになるってこと。今の私はハイリターンが欲しくて仕方ないのだが、ここは我慢のしどころだろう。


そう思う一方で、今のようなペースでは全然間に合わない。悩ましいところだ。



・プラス材料

1つプラス材料があるとしたら、いわゆる「コツコツドカーン」が少なくなったこと。つまり、コツコツ勝ってもドカンと大きく負ける “トレードのあるある展開” が、ここ1〜2週間は減ってきた気がする。

もちろん負けるときはメチャクチャあるのだが、損失が少額で済むことが多くなったような。それに対して、稼ぐときは(損失に比べれば)金額が大きめ。

まぁ、メチャクチャ小資金での話なのだが、ちょっとずつ「損小利大」に近づいてきている……かな?


ってことは、高レバレッジの方が稼げる……いやいや待て待て! お前には1000年早いわ!!

──という葛藤を日々繰り返しているのだが、1つ思ったのは東京都の最低時給を下回るほどしか稼げない人間でも「高レバレッジの誘惑がヤバイ」ってこと。

それが株(先物取引)の魅力でもあると同時に、怖い部分でもあるだろう。言い換えれば、高レバレッジは自分の実力を見誤らせるフラッシュ光線みたいなもの。

上手く使えば暗闇を照らすライトになるかもしれないが、まともに浴びてしまったら何も見えなくなる。

その強烈な光に目がくらまないよう、今後も小さくコツコツ頑張ります。結果はまた追って報告したい。では!

参考リンク:野村證券「株式先物取引」、マネックス証券「先物取引のリスク
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:SBI証券(iOS)