ひとくちに「中華料理」と言っても、いろいろな「中華」があると思う。
中国本土の大陸系。はたまた台湾。あるいは香港。そして日本の町中華。私が思うに「中華街の中華」も中国の中華とは全然違うと思っている。
では、“中華料理のファミリーレストラン”、いわゆる “中華ファミレス” の『バーミヤン』は、どこの中華に属するのか。
そんなことを考えながら──
なにやら微笑ましい手書きの「チャーハン」を横目に、カウンター席に通された。
いろいろなチャーハンがあるけども、6種類あるうち2種類のチャーハンに「台湾」の文字が書かれている。となると台湾系……?
ともあれ、注文したのはノーマルの「チャーハン」。価格は税込598円。
タッチパネルに入れても税込598円なので、税込598円が正しい価格だと思われるのだが、となると先ほどの……
「チャーハン税込588えん」は一体……? でも、微笑ましいので無問題としよう。
店内はとても広く、厨房から遠かったこともあるので、あまり「カンカン」は聞こえない。
もしかして鍋を振らない系だったりする? いや、でも、さすがにバーミヤンは中華食堂一番館みたいにロボットを使わないだろう……と思ってたら、
配膳ロボットがチャーハンを持ってきた。(慌てて写真は撮り忘れた) いずれにしても、ロボ化は進んでいるのだな……。
ちなみにスープはドリンクバー(スープバー)にあるスープ。溶き卵が入った優しい味の卵スープだ。
具はネギ、たまご、チャーシュー、あとはエビかな? 赤い身がチラっと入っている。
で、食べてみると……
おそらくは中華鍋で炒めている。しかしなぜか、これまでで最も「炒(チャオ)」を感じないチャーハンである。
なぜだろう。なぜなのかは、わからない。わからないけど、なんとなく「作りたて感」みたいなのが弱い気がした。
味はややペッピー(胡椒系)かつ、チョイ甘。なんか、海外のフードコートで出てくるチャーハンみたいな雰囲気もある。
味の方向性だけでいえば、台湾で食べたチャーハンに近い気がする。間違いないのは「中国の炒飯」ではないこと。やはり台湾なのかなぁ。
まあ、美味しいのだけれど、何かが足りない。とはいえ “チャーハン式ねこまんま” をやっても卵スープなので全然マッチしない。ウ〜ムムム……。
もしかしたらノーマルのチャーハンではなく「レタスチャーハン」のほうが正解だったのかな……なんて思いながらメニューを見てみると、
台湾の「夜市」っぽい写真がそこにはあった。
この景色は……台湾だろうなぁ。中国では見たことがない。でも台湾では、いろんな場所で見たことがある。
チャーハンのメニューからしても、おそらく「大鶏排(ダージーパイ)」だと思われる「台湾大からあげ」を推しているみたいだし。
いくら調べても正解は見えてこないけど、私の中でバーミヤンの中華は「台湾」ということにしておこう。
そして次こそは、レタスチャーハンを食べてみたい。「台湾大からあげ」は、その次でいい。
参考リンク:バーミヤン
執筆:チャーハン研究家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
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