フェスに登場すれば拍手喝采。歩くだけでカメラが姿を追い、座るだけでスタジアムが湧く。YAGOOはもはや世界のYAGOOと言っても過言ではないだろう。

かく言う私(中澤)もYAGOOのファンだ。まさしく時代の寵児である彼のようになりたい人も多いだろう。そこで美容室に行って「YAGOOにしてください」とお願いしてみた。

・カリスマ美容師にお願いしてみた

訪れたのは南青山にある美容室「SHEA aoyama」。東京メトロ外苑前駅と表参道駅の間というまさしく流行の最先端を行く立地である上、代表の佐藤幸治さんはロケットニュース24の変身企画で何度もお世話になっているカリスマ美容師である。


佐藤幸治さん「今日はどうしますか」

キムタク反町隆史などの実在の人物だけでなく、次元を飛び越えて煉獄杏寿郎をオーダーしたこともあるだけに、佐藤幸治さんからはもはや「なんでも来いや」というオーラを感じる。また、アニメでも実在の人物でも流行りは大体知ってるのも心強いところだ。

・カリスマ美容師の反応

佐藤さんになら任せられる。だが、そんなカリスマ美容師に「YAGOOにしてください」とオーダーしたところ、想定外の回答が返ってきた。


佐藤幸治さん「ヤゴ??

──ヤゴじゃなくて、YAGOO(ヤゴー)ね。いえいえ、ヤフーじゃなくて。どうやら南青山のカリスマ美容師はガチでYAGOOを知らない様子。

・説明してみた

YAGOOとは、VTuberプロダクション『ホロライブ』の最高責任者である谷郷元昭(たにごうもとあき)氏のニックネームである。普通にプロダクションの社長をしている谷郷氏。YAGOOというニックネームはホロライブのタレントである大空スバルさんが配信で谷郷を「ヤゴー」と読み間違えたことがキッカケだ。

そのキャッチーなニックネームも相まって、現在、海外イベントとかでもYAGOOが出て来ると歓声が巻き起こるほどである。というようなことをYAGOOの写真を見せながら力説したところ……


佐藤幸治さん「……このおじさんで合ってますか?」


そう、YAGOOは生身の50歳のおじさんだ。タレントとかではなくシンプル経営者だ。しかしながら、そこまで前に出るタイプではないところや、優しそうな感じがホロライブファンの心に刺さったのかもしれない。時代は優しさを求めているのだ。

・多角的にYAGOOを理解する

どうやら、YAGOO本人の画像を見てもピンと来ない様子の佐藤幸治さん。様々なYAGOOを一緒に見ながら多角的にYAGOOへの理解を深めてもらう。そして、プランが決まりカットが始まった。

これまでの変身を考えると三次元な時点でハードルは低いと言える。しかも、モデルも50歳の普通のおじさんなので、キムタクや反町隆史ほど無茶言ってない。私は42歳なので髪の毛年齢的なものも近い気がするし。

・あっという間にカットが完了

と思っていたら、20分くらいでカットが完了した。煉獄さんの時の5時間30分に比べると、あっと言う間である。そして完成したのがこちら!



いや、YAGOO毛量多いな!!

同じ髪型にしたからこそ毛量の違いがハッキリと分かる。私が髪が少ない方というのもあるけど、それを差し引いても全くハゲの気配を感じさせないとんでもない密度だ。50歳なのに。

おデコの広さや髪の密度によって髪型の印象は全然違うものになる。ゆえに、髪は印象を決める資質の1つ。実業家としての顔、タレントとしての顔、2つとも成功させたその裏側にはたくましい毛根があった!

期せずして判明したYAGOOの秘密。YAGOOもまた生まれながらに持っている男だったのである。髪型をオーダーしてみてより強く思った。「YAGOOのようになりたい」と──。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
イラスト:中澤星児

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