インバウンド(訪日外国人観光客)や物価高の影響で、東京都内のビジネスホテルの宿泊料が高騰している。とくに悩まされているのが出張族らしく、1万円以下(規定の宿泊費)で泊まれるホテルがなかなか見つからないそうだ。
んで結果的に、安価なカプセルホテルや都心から離れたビジホに泊まらざるを得ないという。そこで今回は、安宿に泊まりまくっている記者2名(砂子間・古沢)が厳選するコスパ最高の宿泊施設を一気に紹介したい。
・新宿に通勤
ほとんど毎週、我々は都内近郊の安宿に泊まって新宿に通勤している。大手ビジネスホテルよりも快適な安宿を引き当てた時の感動はやはりハンパではなく、この感動をより多くの方に共有するのが世のため人のためになると思った次第だ。それではどうぞ!
・【1泊5850円】縄文天然温泉 志楽の湯
古沢記者1番のおすすめが、南武線「矢向駅」から徒歩約6分の縄文天然温泉「志楽の湯」。東京駅・新宿駅からは30〜40分(乗り換え1回)とのこと。
やや狭いけど個室、浴衣・タオル2枚セット・どでかい天然温泉付きで満足度はかなり高いという。チェックイン手続きは川崎生涯研修センターで。歯ブラシはないのでフロントで購入するか持参する必要あり。
・【1泊4980円】サウナ & カプセルホテル北欧
ここ数カ月で私(砂子間)が最も感動したのが、サウナの聖地として名高い「北欧」だ。上野駅の浅草口から徒歩約1分。
名物の北欧カレーを食べ、究極のサウナで完璧にととのい、そのままカプセルで1泊……完全に天国である。カプセルルームもやや広め。ちなみに4980円というのは、楽天トラベルの朝食付きのプラン。コスパの高さは異常と言えるだろう。
・【1泊4300円】東海荘
古沢が次に選んだのは、浅草駅(つくばエクスプレス)から徒歩約3分の「浅草旅館 東海荘」。風呂・トイレ付きの個室で1泊4300円はたしかに安い。浴衣が用意されていてタオル2枚・歯ブラシ付き。旅情をかきたてるレトロな宿である。
・【1泊3900円】サウナセンター
私が2番目に選んだのは、都内最古の施設として知られる「サウナセンター」。日比谷線の入谷駅、JR鶯谷駅から歩いて5分以内。サウナはもちろんカプセルルームも激ヤバ。ビジホの高級マットレスにも圧勝するレベルの絶妙なフカフカ度で快眠待ったなし!
・【1泊4000円】天然温泉 湯〜ねる
古沢が3番目に選んだのは、京葉線・新習志野駅を降りてすぐの「天然温泉 湯〜ねる」だ。舞浜駅や東京駅へは乗り換えなしで約20〜30分の距離。巨大スーパー銭湯にフードコートや宿泊エリアが付いているイメージ。天然温泉入り放題は最高にアツい!
・【1泊2980円】コスモプラザ赤羽
私が3番目に選ぶのは、JR赤羽駅から歩いて約3分の「カプセルホテル & サウナ コスモプラザ赤羽(男性専用)」。フロントのすぐ横にロッカーと大浴場。風呂から上がったら館内着に着替えてカプセルルームへ……という流れが非常にスムーズで気に入っている。
赤羽といえば “せんべろの街” なので、出張の際に居酒屋選びに困ることもないだろう。サラリーマンの天国は赤羽にある。
・【1泊2992円】ヒロマスホステル上野
古沢が選ぶ4番目の宿は、JR上野駅(入谷口)から徒歩約8分の「ヒロマスホステル上野」。カフェのような佇まいで清潔感は抜群。作業スペースで仕事もできるし旅行ガイドブックや漫画も豊富。シャワーがガラス張りでセクシーなのもポイントだそうだ。
・【1泊3700円】ニューウィング
私の4番目は、JR錦糸町駅から徒歩約3分の「ニューウィング」。レディースデーを体験した御花畑記者も絶賛の人気施設だ。まんがラウンジでは6000冊以上の漫画と情報誌が読み放題。懐かしいファミコンもあるので40代以上にとくにおすすめ。
・【1泊3249円】グランピング東京浅草
古沢の5番目は、浅草駅(東京メトロ)から徒歩約10分の「グランピング東京浅草」。浅草寺や花やしき通り商店街を抜けた先にあるので、宿に向かうついでに観光も楽しめるという。
無料アメニティ類が豊富でキャンプ施設のような雰囲気もオシャレ。さらに屋上からは東京スカイツリーや浅草花やしきのシンボルタワーも見えるらしいぞ。
・【1泊6000円】春日旅館
私が5番目に選んだのは、東京都港区にある創業100年超えの「春日旅館」。東京タワーが美しく見える桜田通り沿いに佇む老舗旅館だ。
隅々まで掃除が行き届いていて清潔感抜群。畳敷きの和室、男女別の大浴場があって素泊まり6000円は破格としか言いようがない。
・【大人2名1泊5200円】アクセラ
オマケ的に紹介するのが、大人2名1泊5200円で宿泊した「アクセラ」。南千住駅から徒歩約9分の場所にあるマンスリーマンションのような激安ホテルだ。
個室タイプで大浴場付き & 朝のコーヒー無料。楽天トラベルでも2000件以上のレビューが付いて評価は4.10と上々である。しかーし、オッサン2人で泊まった結果……
あまりにも狭くて泣いたことは記述しておきたい。逆に言うと、激狭ツインルームに耐えられるなら、コスパの高さに震えるほどの感動を覚えるだろう。
・コスパ以上の良さ
安宿には安宿の良さがある。都内で1万円以下という条件でも快適な宿はいくらでもあるので恐れずに泊まってみてほしい。
なお、価格は我々が泊まった当時のものだが、すべて半年以内なのでそれほど変化はないと思う。出張や観光で宿探しをする際の参考になれば幸いだ。
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.