群馬県には、「トリヘイ」と呼ばれる県民お馴染みのソウルフードがあるらしい。鳥めし弁当が有名な鳥料理の専門店で「登利平」と書く。編集部の砂子間によると県民の誰もが知るほどメジャーで、リアル群馬県民の古沢に聞いても「有名ですよ」という。

なるほど、そのトリヘイは群馬に行かないと食えないのか……。と思ったら、埼玉にもあった! 弁当が有名だから持ち帰りだけかと思ったら、私(佐藤)の訪ねた熊谷のお店は店内でも食べることができる。

ってことで、実際に鳥めしを食べてみたら人気に納得! これは美味いッ!!

・埼玉にもあった!

群馬のソウルフードでしょ。それはつまり群馬に行かなきゃ食えないもんだとばっかり思っていたんだけど、埼玉にも4店舗あったらしい。ちなみに2024年9月現在、群馬県に26店舗、栃木にも1店舗あるのだとか。

そうとは知らずに熊谷を訪ねていた私は、駅ビル「アズ熊谷」で店舗を発見! しかもこのお店は持ち帰りだけでなく、店内飲食もできる店だった。


ここが噂に聞いてた登利平か~。今日は早めに編集部に戻んなきゃいけなかったから、弁当を買おうと思ったけど、店で食えるならできたての味を食べてみたい。よし、店で食べちゃうぞ! 遅れてもいいや!


・看板メニューの鳥めし

ってことで、入店してメニューを見ると、店名の由来が記されていた。

「お客様と会社両者の公益のもとに、企業として発展(っていく)があるとの考えから「登利平」と命名いたしました」


お店のルーツは大正末期の東京・下町。そこで先代が暖簾分けを受けて、昭和28年に群馬・前橋駅前に開店したのがはじまりとのこと。


メニューを見ると、定番は御重定食。鳥めし弁当を御重スタイルで提供している。


私は鳥めし松重(税込950円)を注文してみた。弁当なら松は900円だから、価格はそれほど変わらない。出来立てでみそ汁付きだから、むしろお得かも。


注文から約10分で、私の御重が出てきた。中はどうなってるのかな~? 御重は開ける瞬間が1番楽しいよね


では、早速オープン!


出た! これが群馬のソウルフード、鳥めし!!


鶏肉がしっかり敷き詰められていて美味そう! 右が胸肉で左がモモ肉。秘伝のタレをたっぷりまとっていて、甘い香りが食欲をそそる!


登利平不動の人気を誇るという鳥めし弁当(竹)には、この胸肉が入っている。あっさりとしていて、タレの旨味を楽しむのにピッタリの食感だ。肉の味よりもタレの旨さが際立っている。


モモ肉はもっちりとしていて肉感が強い。蒲焼といえば鰻と相場が決まっているけど、このモモ肉なら鰻に勝るとも劣らない美味しさだ。丑の日は、今後この鶏肉でも良いんじゃないかな。


ご飯にもタレがしっかりとかかっていて、最後の1粒までタレの旨味を堪能できる。この美味しさで1000円以下って、かなりコストパフォーマンスが高い


都内にも進出してくれないかな~……。いや、静岡の「さわやか」が都内に進出して来ないように、群馬の登利平は都内に来なくても良いのかも。群馬・埼玉・栃木に行く楽しみのひとつに、登利平の鳥めしがあると思えば、訪ねる甲斐があるってもんだ。

いまだ登利平の味を知らない人は、1度食べてみて頂きたい。タレの美味さに飛ぶぞ!


・今回訪問した店舗の情報

店名 登利平 アズ熊谷店
住所 埼玉県熊谷市筑波2-115 熊谷駅ビル アズ5F
時間 11:00~21:00(L.O.20:20) テイクアウト10:00~21:00(L.O.20;20)

参考リンク:上州御用 鳥めし本舗「登利平」
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24