定期的にスーパーに通われている方ならご存じの通り、刺身は1年を通して「カツオ」が安い。同じ赤身のマグロと比較すると、重量計算で「マグロの半額以下」ということもザラだ。
特に「カツオのタタキ」はリーズナブルで、私(サンジュン)も定期的に購入しているのだが……。もしかしたら安いカツオのタタキも、自分でもう1回炙ったら劇的に美味しくなるのでは? これは試す価値がありそうだ。
・クセが強い
私自身は大好きなのだが、人によってカツオは好みが分かれる魚らしい。クッキングパパには「独特のクセがある」と載っていたし、ねぎやニンニクなどの薬味と食べることが多いのは、そういうことなのだろう。
というか、なぜカツオは「タタキ」にされることが多いのか? 日本経済新聞によれば「焼くことで硬い皮が柔らかく食べやすくなり、同時に生臭さが消えておいしくなる」とのことで、これは昔の人の知恵のようだ。
・セルフ炙り
さて、スーパーで販売している「カツオのタタキ」の中には、私ですら「まあまあクセがあるな」と感じるものも多い。特に冷凍のカツオのタタキは、ニンニクや大葉が必要不可欠であろう。
とはいえ「カツオのタタキ」が、リーズナブルで美味しいことも間違いない。カツオのタタキをもっと美味しく出来ないか? そこで思い付いたのが、もう1度自分で炙る「セルフ炙り」である。
考え方は非常にシンプルで「香ばしさが増せばカツオのタタキがもっと美味しくなるのでは?」というもの。安価な食材であっても、ひと手間かければ劇的に美味しくなることを証明したい。
・炙ってみた
というわけで、スーパーで購入したカツオのタタキを自分で炙ってから食べてみることに。バーナーがあればいいだろうが、無いのでカセットコンロでカツオのタタキを炙ってみることにした。
割り箸にカツオのタタキを刺して……
コンロで炙る!
炙る!!
もちろん、炙りすぎて中まで火が通ってしまったら元も子もない。あくまで表面をサッと炙るだけ。皮目がジリジリとして来たら、それで十分……なハズだ。
・実食!
あとはカットしてポン酢をかければ「カツオのタタキ ~セルフ炙り~」の完成! やや表面がグズグズしてしまったが、どこからどう見てもカツオのタタキではある。それではいただきましょう!
そりゃ!!
うーーーーーん
正直そこまで変わらん。
まず「カツオのタタキ」としては問題なく美味しかった。普段より味が落ちているということは絶対になく、シンプルで美味しい「カツオのタタキ」である。
・手間をかけたわりに
一方で「めっちゃ美味しくなったか?」と問われたら「そうでもない」というのが率直なところ。普段が100だとしたら、せいぜい103くらいの美味しさで「わざわざやる必要もないかな?」といった感想だ。
また、もっと炙れば香ばしさも増しただろうが、さらに身がグズグズになってしまうことを思うと非常に悩ましい。結果的には「買って来てそのまま食べるのが手間もかからないでいい」となるだろうか?
結果的に思ったような仕上がりにはならなかったが、ガチゆえにこういうこともある。カツオのタタキはそのまま食べるのがヨロシ! 現場からは以上です!!
参照元:日本経済新聞
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.