中国に『はま寿司』がある、という件については先日の記事でお伝えした。そうなってくると、やはりというべきか、中国には『くら寿司』もある。
ぶっちゃけスシローユーザーである私にとって、くら寿司は「たま〜に『ビッくらポン!』をやりたくて行く店」という立ち位置だ。果たして中国のくら寿司にも『ビッくらポン!』はあるのだろうか? ぶっちゃけ気になるのはそこだけ! そこを確かめに行ってきた!
・あるのだろうか?
ここが中国・上海にあるくら寿司(美罗城店)。
大都会のショッピングモール内にしてはかなり広々としたつくりで、心なしか日本より店内の治安が良い気もした。
時刻は13時。ちょっと心配になるほど空いている。
完全オーダー制だった先日の中国版はま寿司と比べ、ちゃんと寿司がレーンを回っている点は好感が持てた。で、気になる『ビッくらポン!』は……
……ある! 「日本からそのまま飛行機で来ました」みたいな顔したマシンが頭上に燦然と鎮座しているッ!!!
・注文してみた
「食べ終わった皿を『皿カウンター水回収システム』へ投入すると、5皿に1回景品が当たるチャンス」という基本システムは日本と同じ。
今回私が訪れたタイミングでは『すみっコぐらし』キャンペーンが実施中であった。できればゲットして帰国したいところ。
料金設定は基本的に1皿12元(約257円)。
日本のくら寿司と比較すると、各ネタに麻辣アレンジがある程度で、ほかに特筆すべき変わりダネは見当たらない。
日本と変わらぬごくごく普通の品揃え……それが中国くら寿司。
うどんメニューが結構充実している模様。まぁビッくらポン! をやるのが目的なので、普通に食べたい寿司を食べちゃおう。
タッチパネルで注文するとスイーーーッと寿司がやってきた。
この日私が注文したシャコ、麻辣赤エビ、明太小柱軍艦、真いかとびこ、厚切り焼きサバ。全て1皿12元。
麻辣赤エビ。けっこう中華しているが辛さはほぼ無く、ネギが香ばしくてイイ感じ。
明太小柱軍艦。ウマい。ウマくないわけがない。中国らしさも面白みも皆無。ただただウマい。
私が1番好きなネタ、それはイカ。イカは正義。面白くないけど最高である。
・結論として……
5皿食べ切ったところでお待ちかねのビッくらポン! タイムだ。
皿カウンター水回収システムへ皿を投入。何もかも日本と同じシステム。
結果は……
……うん、知ってた! 深追いするほど欲しいワケでもないので、最後にデザート食って帰ろっと。
長考の末オーダーした『豆乳ドーナツ』(25元 / 約536円)。見本の10倍くらいソフトクリームが溶けている。
でもってコレ、少なくとも我々日本人の知る「ドーナツ」とは完全に別の食べ物であった。中国の揚げパン「油条」に近いノリではあるが、だとすると、ちょっと本場と思えぬクオリティ。油で油を揚げたんかってくらい油ビショビショだ。
……といった具合に、とりたてて褒める点も、珍しい点も、さりとて貶すほどの点も無かった中国のくら寿司。視点を変えれば「安定したおいしさ」と捉えることができるだろう。ひとまずビッくらポン! があることだけは確かなので、中国へ行ったら探してみるのも一興!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.