冷凍食品の中でも安定感がある炒飯。チンするだけで本格的な味を食べられるとあって、家の冷凍庫に1個くらいストックしている人もいることだろう。

スーパーはもちろんコンビニだって冷凍炒飯を置いているものだが、セブンイレブンをパトロールしていると気になることがあった。よく見たら、セブンオリジナルの炒飯を2種類置いている店舗も珍しくないのだ。っていうか……

・セブンの冷凍炒飯2種

何なら「すみれ監修」の冷凍炒飯やカップ式のものも合わせると結構な種類を置いている店舗だってある。炒飯置きすぎだろって気もするが、それでも売れるからこそ置いているのだろう。

んで、セブンオリジナルの炒飯はこの2種類。「パラっと香ばしい炒飯」、それから「香り立つ特製香味油 極上炒飯」だ。

同じ炒飯、そして同じセブンプレミアム──。その環境下でどんな違いがあるのか気になったので食べ比べてみることにしたワケだが……もう結論から言ってしまうと全然違った。まずもって販売者から違う!


・同じようで全然違う

先に袋タイプの「パラっと香ばしい炒飯」から見ていくと、内容量は170gという食べきりタイプで149円と価格は安めの設定。製造、販売者はともに味の素だ。

一方、極上炒飯は内容量は300gで321円。製造は福岡県の株式会社キューレイ(ニチレイフーズグループ)で、販売はニチレイだった。この時点で全然違うなと驚きを隠せなかったが……

中身まで全然違ったから興味深い。見た目、そして味まで!


・味の感想

まず全体的に白い味の素の「パラっと香ばしい炒飯」から食べてみると、結構塩っぱい系で攻めていた。味の素の冷凍炒飯と聞いたら「ザ★チャーハン」の焦がしニンニクを連想するが、それとはまた別のタイプで「焼きめし」に近い感じだ。

ゴロッとした焼き豚、ネギのシャッキリ感といい卒なくウマい。ただ、170gと量が少ない弱点を抱えているから何かと合わせることになりそう。ラーメンや中華そばあたりと一緒に食べると美味しくいただける気がした。


・極上炒飯は?

続いて極上炒飯を食べてみたい。茶と黄の見た目で濃い感じを受けるも、食べてみたらそうでもなかった。

絶妙にパラッとしている王道の炒飯で、味付けは激しすぎず幅広く好まれそう。「極上」に名前負けしていない味はさすがセブンというか、ストライクゾーンは広くしっかりと仕上げてきている印象だった。

いずれにしても、どちらも冷凍炒飯とは思えない味でハイレベル。それでいて、これだけ味に違いがあるのだから数種類の炒飯が置かれているのも納得するしかなかった。

これならどちらにもファンがついてそう。選択肢として優秀なのだ。


・他にもあるぞ

余談だが、セブン系列のスーパーではまた別の炒飯を取り扱っている。その名も「XO醬のコク深い味わい うまさ香る炒飯(製造はニチレイ)」である。

こちらは400gで300円。商品名にもある「XO醬」が独特な旨味と匂いを演出しており、炒飯の仕上がりもフワッとしていた。

個人的にはこれがお気に入り。同じニチレイの極上炒飯がストレートなら、こっちは少し変化するツーシーム的で「ひと手間加えた感」がするのがたまらない。

それにしても、セブン系列だけでこうも冷凍炒飯の種類があることに驚く。いろんな人に合うよう、いろんな種類が用意されているんだなぁ。

参考リンク:セブンプレミアム
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.