興味本位でインドのクレープ「ドーサ」を食べ始めた私(佐藤)は、パリパリモッチリのその食感にハマり、すでにドーサのトリコである。美味しいだけでは飽き足らずに、いつしか長いドーサに出会いたい衝動がフツフツと芽生え始めてきた。美味くてなおかつ長いドーサはどこにある?

調べたところ、私がその昔勤めていた場所のすぐ近くに、ウマ(美味い)ナガ(長い)ドーサを提供するインド料理店があった。そのお店「ゴンブル南青山本店」に行ってみると、私の求めるウマナガだった! しかも南青山と思えない、驚きの価格だった!

・南青山スパイラルの裏

東京・南青山5丁目には、ワコール(株式会社ワコールアートセンター)が運営する商業施設「スパイラル」がある。ゴングルはその真裏に位置しており、30年の歴史を持つ老舗インド料理店なのだ。


私が勤めていたのは、そのスパイラルの地下にあったレストラン。何を隠そう、私が30歳で上京したのは、そのお店で働くためだった。いろいろあってわずか半年で辞め、以来当サイトで働くようになるまでに、流浪の日々を過ごすわけだが……。

ゴングルが創業30年ということは、私がスパイラルで働いている頃にはすでにお店があったわけだ。ドーサで調べるまで、その場所にインド料理屋さんがあるなんて知らなかったよ。


・ウマナガのドーサ

さて、店頭のメニューを見ると……、ドーサあるねえ~。「マサラドーサ」(税込1150円)と「キーマドーサ」(税込1200円)、それぞれドリンク付き。高級ブランドや高級飲食店を数多く有する南青山で、ランチでこの値段は良心的ではないだろうか。


このほかにもランチは数種類あって、カレー・ナン・ライス・パラタ(全粒粉で焼いたインドのパン)など、バリエーション豊富。ほとんどのお客さんが、ドーサ以外のランチを注文していた。「ドーサも美味しいんですよ」と教えてあげたい……


席に着くと、まずはお水ではなくお茶が出された。外を歩いて汗だくだから、お茶が思いのほか美味くてね~。水じゃないってだけでうれしくなっちゃった。


マサラドーサのドリンクにはラッシーをチョイス。このラッシーもまた美味くてねえ~。よそで飲むものよりも、味が濃くて酸味が強いタイプ。乾ききった身体にシミる!


来ました! ドーサ。ほほ~、これはなかなかの長さですよ。記録が期待できますね~


テーブルの横幅に収まる長さ。ということは、先日の南インドキッチンのドーサよりは短いかな。


早速アプリで長さを計測してみましょう。今回のゴングル選手の記録は~……


46センチ! なかなか出ましたねえ。ナイスドーサ!


付け合わせは、ドーサのお供定番の野菜スープ「サンバー」(サンバール)、それに「ココナッツチャトニ」(チャツネ)と「トマトチャトニ」。この3点セットはどこのお店でも一緒。ちなみにサンバーはおかわり自由である。


まずはサンバー、これが意外とスパイシー。辛さは刺激的だけど、野菜の旨味がしっかり出ている。これが「旨辛い」というやつかな。ピリッとしたあとに、ジワリと旨味が伝わってくる。


ドーサは表面パリパリで中はモッチリ。どこで食べても同じ食感、これまで数軒食べ歩いているけど、この食感でなかったお店はない。それがドーサのスゴイところ。1度として私の期待を裏切ったことがない、だからドーサは信用できる!


生地だけじゃなく、マサラ(じゃがいもの炒め物)の味もだいたい同じで、ホックリとした甘さは、パリパリの生地に良く合う。ドーサだけじゃなく、マサラもすっかり好きになっちゃった。


トマトチャトニにつけると、トマトの酸味でドーサの甘さが引き立つ。


ココナッツチャトニもすっかりお気に入り。ココナッツの優しい甘さがクセになるんだよなあ。


ドーサを通じてインド料理の美味しさに、今さら気づかされた次第。インド料理は豆や野菜の旨味の引き出し方が上手い気がする。とにかく、ここのドーサも美味! 南青山でこのお値段はリーズナブルですぞ


■長いドーサ、トップ3(計測したもののみ)

南インドキッチン虎ノ門ヒルズ店 (東京都港区虎ノ門) 54センチ
ゴヴィンダス(東京都江戸川区船堀) 51センチ
ゴングル南青山本店 (東京都港区南青山) 46センチ


美味くて長いドーサをご存知でしたら、ぜひ教えてください~!


・今回訪問した店舗の情報

店名 ゴングル南青山本店
住所 東京都港区南青山5-9-6
時間 11:30~22:30 土日祝12:00~22:00

参考リンク:ゴングル南青山本店
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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