
どれだけ日差しが強くても、手がふさがるのは可能な限り避けたい。そう考えた私(佐藤)は菅笠を購入し着用することにした。これがかなり快適で、この夏を乗り越える術を1つ得られたと考えている。
さらに快適に過ごすために、日本古来の服飾文化の知恵を借りるべく、「もんぺ」を購入してみた。はいてみたところ、これが思った以上に涼しくてイイ! コレで夏を乗り切れそうだぞ!
・もんぺ専門店
もんぺを求めて私が向かったのは、東京・巣鴨である。地蔵通り商店街には、歴史ある衣料品店が数多くあり、千原ジュニアさんが愛用しているという赤パンツの専門店「マルジ」もそのひとつだ。
赤パンツの専門店だけでなく、もんぺの専門店もある。それが「越後屋 洋装店」だ。創立昭和8年、90年の歴史を持つお店の入口には「もんぺ・はんてんの越後屋」と掲げられている。ここなら間違いない!
ちなみに巣鴨とげぬき地蔵商店街のページの紹介文に次のようにあった。
「お地蔵様と共に70年。呉服太物専門店として昭和8年創業。よりよいスコレーを得るため皆さんと共に生きていきたいと思っています」(原文まま)
「スコレー」とは、スクール(School)の語源とされるギリシャ語で、「閑暇」や「ゆとり」を意味する。この言葉からお客さんに寄り添う姿勢が伺える。だからこそ、長く商いが続けて来られたのかも。
店先には看板商品のもんぺがたくさん並んでいる。数も種類も豊富、都内でこれだけの数のもんぺを扱っているお店はあまりないのでは。
どれが良いかな~、初めて買うから色とかサイズとか素材とかよくわからないんだよね。そこでお店の人に聞くと、もんぺに男性用・女性用の違いはなく、サイズが合えば問題ないとのこと。
店頭の商品は福岡県南部の伝統織物「久留米織」のもので、奥には「久留米絣(がすり)」のものもあった。「絣」は糸の色を染め分けて柄を作るもので、「織」は手軽さを重視した機械織のことを指す。
そのほかにも、紐で結わえる「本もんぺ」もあった。そのモデルはすでに製造が終了しており、現品限りとのこと。そりゃ買っておいた方が良いかも~。ってことで、久留米織と本もんぺをそれぞれ1着ずつ購入した。
・久留米織のもんぺ
こちらが久留米織、こういうパターン柄が私の思うもんぺのイメージにぴったりだったのでコレを選んだ。購入価格は税込3500円である。
購入して初めて知ったのだが、もんぺのポケットは前に1つ。後ろではなくこちらが前だ。ズボンの感覚ではくと、前後を間違えそう。
裾にはゴムが入っている。裾が絞られているので動きやすそうだ。個人的には、絞ってない方がリラックスできる気がするので、いずれゴムを抜きたい。
はいてみると、こんな感じ。ファーストインプレッションは涼しい! 全体的にゆとりがあって、膝裏・股がスースーして気持ちイイ!
綿素材なので肌ざわりもサラリとしていて、汗をかいても不快になりにくいかもな。
・袴式の本もんぺ
続いてこちらが本もんぺ。「袴式」と呼ばれるタイプで、サイズはフリー。前後についている左右2本ずつの腰紐を結んではく。購入価格は9800円、職人が手掛けた上質な造りをしているため、このお値段なのだとか。
これもポケットが前だ。やっぱ、もんぺはコレが定番なのね。
腰紐でウエストを調整、かなり長いので体格を問わずに、誰にでもはけそうだ。
着方をカンタンに説明すると、もんぺをはいて、まずは前の紐を後ろに回し、交差して再び前に戻す。そして片結びをして前側をキメる。続いて後ろの紐を前に回してきて蝶結び。これで完成だ。
はくとこんな感じ。先のもんぺよりもさらにゆったりしていて、着心地バツグン!
膝裏・股の空間が広いだけでなく、お尻部分もゆったり。極端な言い方をすれば、生地がまとわりつかないので、はいていないような開放感がある。これは涼しいわ~!
そんなわけで、古くから親しまれているもんぺは、夏を過ごすのに最適なパンツ。今年はとくに暑いから、1着持っておくと良いかも。おすすめだぞ~!
参考リンク:巣鴨とげぬき地蔵商店街
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
佐藤英典














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