向こう1カ月、日本人が最も多く口にする単語は、おそらく「暑い」であろう。それくらい日本の夏は猛暑であり酷暑! 酷暑以上の言葉があるならば、今すぐ使用したいほど日本の夏はヤバい。

そんな日本の夏に少しでも対抗すべく、短期集中連載でお届けしているのが『格安ハンディファン勝ち抜き戦』だ。今回は満を持して「無印良品」のハンディファンが登場。果たして勝つのは……。

・必需品へ

冷凍式の「レッククーラー」と共に、ここ数年は街中では「ハンディファン」をちょくちょく目にする。どちらも2000円そこそこなので、とりあえず試しやすいグッズなのかもしれない。

一方で、いざ購入しようとしても種類が多すぎて「どれを買えばいいの?」とお悩みの方も多いハズ。そこでお届けするのが『格安ハンディファン勝ち抜き戦』である。

・ルール

ここでルールを説明しておくと、毎回2台のハンディファンを比較。優れた方は勝ち抜き形式で次のハンディファンと対戦する。これを繰り返し、6日後には最強の1台が決まる予定だ。また詳細な評価軸は以下の通り。


・ 価格は2000円代まで
風力の強さを最重視
・ 連続運転時間などはパッケージの記載に従う
・ 使い勝手の良さ等はオマケ程度の評価
・ 耐久性などは考慮しない(使い込まないとわからないため)


ポイントが最も高いのは「風力の強さ」である。いまや東南アジア並に湿度が高い日本の夏に必要なのは、そよ風ではなく荒々しいほどの “暴風” であろう。

・第4回戦

というわけで、第5回戦は現在破竹の4連勝中のドン・キホーテ「ダブルブレードハンディファン(2178円)」と、無印良品で購入した「充電式ハンディファン(1980円)」の対戦だ。両者のスペックは以下を参照いただきたい。


・ドン・キホーテ ダブルブレードハンディファン

充電時間: 約4.5時間
連続運転時間: 約1時間~4時間
備考: 風力3段階調整、7色LED搭載


・無印良品 充電式ハンディファン

充電時間: 約4時間
連続運転時間: 約2.5時間~約15時間
備考: 風力5段階調整、バッテリー残量表示


暫定王者「ダブルブレードハンディファン」は、風を集める「後ろの羽」と風を送り出す「前の羽」の2層構造で、ここまで圧倒的な風力を武器に勝ち上がってきた。瞬間最大風速に限って言えば、王者の可能性も十分にある。

一方、無印良品の「充電式ハンディファン」は、シリーズ初となる5段階風速切り替えを実現。決して機能自体は多くないものの、無印らしいシンプルでお手頃価格のハンディファンとなっている。

注目は無印の方がドンキよりも2周りほど大きいこと。ドンキの圧倒的な風速に羽の大きさで対抗できるのか? というわけで……


いざゴングッッ!


はいはいはい。


うわ、どうしようかな~?


悩んだけど無印の勝ちにする!!



・王座交代

ズバリ、瞬間最大風速そのものはドンキの方が強かった。これまで通り、今回もドンキの勝ちという選択もあったのだが、そうしなかった理由はやはり「羽の大きさ」もとい「風が当たる面積」である。

ドンキの「ダブルブレードハンディファン」はかなりコンパクトなので、風をピンポイントで当てる必要がある一方で、無印のハンディファンは何となく付けておくだけで顔全体をカバーしてくれた。

最大瞬間風速もドンキには及ばないものの、それなりに強力。逆に大きすぎて使い勝手に一抹の不安は残るものの、価格や運転時間を総合的に判断し、今回は無印良品の「充電式ハンディファン」の勝利としたい。うーん、メッチャ悩んだ!

・連勝なるか

というわけで、5回目にして初めて暫定王者が交代となった。無印良品の「充電式ハンディファン」は、このままリアル王者まで突っ走れるのだろうか? いや、ドンキのもいい商品なんだよなぁ。

とにもかくにも、現在の王者は無印の充電式ハンディファン! ちょっと大きすぎる気もするけど、地味にバッテリー残量がわかるのもいいよね。6日後に最強の1台が決まる──。

参考リンク:ドン・キホーテ「ダブルブレードハンディファン」無印良品「充電式ハンディファン」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.