神奈川県・川崎市の日進町というエリアには簡易宿泊所(安宿)が多いらしい。
いままでは東京の安宿街・南千住に泊まることが多かった筆者だが、今回は少し足を延ばして「川崎の安宿街」で一晩過ごそうと思う。
楽天トラベルで探してみたところ、なんと1泊3700円のホテルを発見。川崎の安宿は一体どんな居心地なのかレポートしてみよう。
・昭和すぎるホテル「ニュー大和(やまと)」
というわけでJR川崎駅にやってきたぞ。中央東口から徒歩10分ほどで予約したホテル「ニュー大和」に着くようだ。
向かう途中でホテルの電柱広告を発見。道案内付きで助かる。そのまま線路沿いを歩いていくと……
ニュー大和に到着。……想像以上に昭和すぎてインパクト大。超レトロな一般住宅っぽい佇まいだ。
玄関を抜けるとすぐフロント。下駄箱に靴を収納してスリッパに履き替えたらチェックイン。
ロビーは木目調の落ち着いた雰囲気が漂っている。わりとオシャレでモダンな印象だ。エアコンが効いていて涼しい。道中汗だくだったからテーブル席で少し休憩していこう。
・館内探索
まずは部屋へ行く前に館内を探索してみる。1階は客室の他に共用風呂・シャワールームなどが完備。
ここは男性専用ホテルのはずだが、なぜか女性用トイレも備わっている。従業員用トイレということだろうか。ちなみに、男性用トイレは入ろうとすると若干ためらってしまうレベル。
お風呂は残念ながら利用時間を過ぎてしまっていた。今夜は24時間使えるシャワールームで体を洗い流そう。室内は新しめで比較的キレイ。
シャンプーやボディソープは市販の安いタイプで親近感がある。実家みたいでなんだか落ち着く。
最上階2階に上がってみる。館内にエレベーターはなし。階段は傾斜がちょっとキツめなので、ゆっくり上り下りしないと滑り落ちそう。
2階は客室・洗面所・トイレのみ。1階のように共用風呂やシャワールームはなかった。洗面所は電子レンジ・電気ポット付きで便利。
館内の共用スペースや廊下は常に窓が開いているため、わりと虫が入ってきてしまってビビった。さて、そろそろマイルームを覗いてみよう。
・衝撃のマイルームをご紹介
マイルームは2階の角部屋。片隣に部屋がなくてラッキー、なんて思いつつドアを開けてみると……
超激狭ルームが出現!
3畳ジャストで三角形の和室(トイレ・バスなし)。これほど狭くて間取りがユニークな個室は初めて。年季が入りまくりで超レトロ。室内は使い古された畳のニオイが充満している。
むわっとした熱がこもっていて暑い。とりあえず冷房を使おう。すっかり黄ばんだエアコンがイイ味を出している。メーカーが「ナショナル(現パナソニック)」というところもポイント。
換気のため窓を開けてみたら意外と眺めがよかった。
息をのむような絶景が広がっているわけではないが、古い宿泊施設と現代的なビル・マンションの対比が実に素晴らしい。
改めて室内を見渡してみると……マジで狭くてビビる。布団や枕は結構テキトーにセットされていて笑った。テレビや冷蔵庫、折りたたみ式テーブルなども完備。
タオル2枚(顔用・体用)はあるが、歯ブラシはなし……持参は必須である。無料Wi-Fiは問題なく利用できて安心だった。
シャワーをサクッと浴びて寝支度も整えたら今夜は就寝。
正直な話、外観・内観ともに昭和すぎてビックリしたが、しばらく過ごしたら完全に慣れてぐっすりと眠ることができた。
交通アクセス抜群のJR川崎駅からほど近くにあり、1泊3700円個室(鍵付き)はなかなかコスパがいいと思う。みなさんも機会があればぜひ利用してみてほしい。
・今回ご紹介した施設の詳細データ
名称 ビジネスホテル ニュー大和
住所 神奈川県川崎市川崎区日進町9-11