インドネシアではいろんな有名な料理がある、その一つが「Bakso(バクソ)」。
僕の地元、マランの名物であり、街の至るところで味わえる。もちろん、マラン以外でも売られているけどね。
というわけで、そんな僕の街マランの名物を紹介したいと思う。
・肉酥
バクソはもともと中国由来の料理で、名前も中国の泉漳語「肉酥」から来ている。漢文の読み方は「バー・ソ」らしい、それがそのままインドネシア語の「Bakso(バクソ)」になったというわけ。
中国のバクソは豚肉で作られているが、イスラム教が大半を占めるインドネシアではムスリムも食べれるよう牛肉や鶏肉から作られ、インドネシアの口に合うようレシピも変更されている。
バクソはいろんな所で売られていて、小さな屋台からレストランまで、どこに行っても絶対に見つけられる。多分日本のうどんやラーメンに近い存在。
ちなみに、アメリカ合衆国の元大統領「バラク・オバマ」も少年時代よくバクソを食べていたそうだ。元大統領も絶賛、気になるだろう。
というわけで、お腹も空いてきたわけだし、早速バクソがどんなのか見てみることにしよう
バクソは至るところで売られていると書いた、これが本当に至るところにある。ここは大学の歩道にある。
このバクソはバクソのおっちゃんがこれ全部を担いで売りまわっている。具材が入った箱と、スープたっぷり入った大きな鍋(?)を、一人で担ぐ。屋台ですらない、誰でもできることではない。
でもだいたい1ヶ所でスタンバってることが多い。そりゃね。
バクソは大体セルフサービス。自分で好きな具を好きなだけ取ることができる。もちろん後で精算する。
この鍋には熱々のバクソとシュウマイが入ってる。
箱には揚げバクソと揚げシュウマイ
麺類、シュウマイ、豆腐、そして手前の葉っぱの包の中には蒸し飯が入っている。これが王道だ。
ぱぱっと頭の中で値段を計算しながら具をお椀の中に入れる。
トッピングにはネギ、フライドエシャロットと何故かキャベツ。ソース系もある。
あとはおっちゃんに頼めばスープを並々と注いでくれる。
ちなみにこのお椀いっぱいの肉団子スープ、いったいいくらなのか当ててみて欲しい
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Rp 10.000!!! 約100円!!!! この量で!!!!
ちなみに肉団子単体の値段は(お店によるが)大体30円、他の具は5円から10円程度。肉団子を取らず、他の具だけにしたら100円だけでこれよりは多く食べれる。
と言ってもインドネシアの食事は大体100円から200円のが多いから、インドネシア人からしたら普通の値段だけどね。
プリップリの肉団子に揚げ豆腐、シュウマイ、揚げシュウマイ、麺、そんでいっぱいの美味しいスープ。
想像してみてほしい、肉の出汁が効いたスープがよく染み込んだ熱々の柔らかい肉団子に、パリッパリの揚げシュウマイ。
それぞれの個性を持っていながら、ともになって味のハーモニーを作る具たち、それを際立たせるのがベースであるスープ。ネギやフライドエシャロットをたっぷり載せれば心もスタンディングオベーション。
・まとめ
ドラマチック過ぎたかな。とにかく、この料理を推したいという気持ちだけ伝われ。
値段は安く、店によっては具のバリエーションがある。肌寒い日や、食事をぱぱっと済ませたいときにちょうど良いのがこの「バクソ」。どこにでもあるから、買いたいときは困ることはない。
なので、インドネシアに来るときはぜひとも食べてみてくれ! マランに来られたら絶対だ。
というわけで、Sampai Jumpa Lagi!
執筆:アキル
Photo:RocketNews24