茶葉の味とともに、花や果物など様々な香りを楽しむことができるフレーバーティー。

紅茶に多いタイプのお茶だと思っていたのだが……先日京都を訪れた際、なんと煎茶のそれを発見してしまった。

茶葉と一緒にティーバッグに入っているのは……オレンジピール。

オレンジ×煎茶!? み、未知の組み合わせ~~~!! 全くもってどんな味になるのか想像がつかない。

気になりすぎたので、実際に購入して確かめてみることにした。


・オシャレティーバッグ

今回購入したのは、「thé to thé(テトテ)」というクラフトティーの「+ORANGE」という商品。価格は税込み280円だった。


袋の中にはこんな感じのティーバッグが一包み入っている。顔を近づけてみると、茶葉の苦い香りとオレンジの甘酸っぱい香りがふわっと漂ってきた。


パッケージの説明によると、このティーバッグはタンブラーやペットボトルに入れて使うといいそうだ。


ふむふむ、なるほどな。指示に従って、さっそくボトルにティーバッグをin。おいしく育つんやで……!


数時間後、できあがったお茶をコップに注いでみる。

色は結構薄めだな。ほとんど色が変わっていないように見えたので、一瞬「ちゃんと水出しできてるのかな?」と心配になってしまった。



ティーバッグを水に入れてからかなり時間が経っているし大丈夫なはず。キンキンに冷えたお茶を口の中に入れてみると……


合うなぁ!!!!


びっくりした。本当にびっくりした。マジで危なく声を上げるところだった。

煎茶の苦みとオレンジの香りがしっかり手を取り合っていて、めちゃくちゃオシャレな味じゃないか……!

例えるなら、「味担当:煎茶」「香り担当:オレンジ」といったところだろうか。お互いがお互いの良さをまったく邪魔しておらず、ごくごく飲めるおいしさだった。

これは夏の暑い日に氷を入れてゆっくり飲みたいお茶だな……! 蒸し暑さを一気に吹き飛ばしてくれそうな、さっぱりとした味だった。



・1回飲んだら終わりじゃない

このお茶のすごいところは、珍しい味を楽しめる点だけではない。なんと、同じティーバッグを3回使ってもおいしいお茶ができるのだという。

筆者は昔、麦茶のティーバッグを節約したくて同じティーバッグで2回お茶を作ってみたことがある。

その時は結局おいしく飲める仕上がりにはならなかったんだけど……果たして本当に大丈夫なんだろうか。

説明を信じて、再度水出ししたお茶を飲んでみると……


あっ、苦みがほとんどない! その代わりにオレンジの酸っぱさが引き立っていて、レモン水みたいな仕上がりになっていた。

麦茶の時のような違和感は全くなく、こちらもすぐに飲み干してしまった。これなら煎茶の苦みが苦手な人でも、抵抗感なく味わえるんじゃないかな?


その後作った3回目のお茶では酸っぱさも分からなくなり、ほとんどオレンジの香りがついた水といった感じだった。

どのお茶もそれぞれ全然違う味わいになっていて面白かったな……! もしこの商品を購入する機会があったら、最後まで味わいつくすのを忘れないようにしてほしい。



・自分へのお土産に是非

まさか自宅でこんなオシャレな味を堪能できるとは……他の風味も気になるから、京都に行ったらまた探してみよう。

今回使用したボトルは水が約450ml入るものだったので、一包みで合計1350mlのおいしいお茶を味わえたことになる。

いつも飲んでいる麦茶などと比べると「ちょっとお高いな」と思うかもしれないけれど、自分用のお土産やご褒美としてはぴったりなんじゃないかな。

皆さんも是非このお茶で、新しい味わいの煎茶を楽しんでみてはいかがだろうか。

参考リンク:thé to thé KYOTO
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.

▼同じブランドの「NADESHIKO Blend」というお茶も買ってみた。もったいなくてまだ開封出来ていないのだが、こっちも飲むのが楽しみ