上野駅の浅草口から歩いて1分。ついにサウナの聖地「北欧」に泊まる日がやってきた……! その日は仕事を早めに切り上げ、20時00分に上野駅に到着。

夕飯はこれから。名物の北欧カレーを食べ、サウナで最高にととのって、そのままカプセルで1泊。シンプルなプランだが……これがサラリーマンにとっての究極の贅沢ではないだろうか。前置きはこのくらいにして、いざ聖地へ!

・北欧で1泊

今回予約したのは、楽天トラベルの「ネット予約限定 朝食付きプラン」で1泊4980円。

後から知ったが、公式サイトから7日前までの早割(部屋数限定)で予約をした方が安かったようだ。日程が決まっている場合は、公式サイトを先にチェックした方が良いだろう。

なお、サウナを日帰り利用する場合も、現在(2024年6月時点)は完全予約制のようだ。さすが聖地である。サインの数もハンパではない。

日帰りサウナは3時間コースで平日だと2000円。約2年前に日帰り利用をした中澤記者は、裸になる場所が分からず焦っていたらしい。

館内図を確認すると……なるほど、たしかに日帰り利用者のロッカーと大浴場までの距離がやや長い。全裸で階段を上がるのは勇気が必要だろう。

しかしカプセル利用者は、各階のロッカーに荷物を預けて館内着で大浴場に行くので余計な心配をしなくて済む。夜から朝まで聖地・北欧を味わい尽くして4980円ならお得だと言える。



・熱波で死にかけた

まずはサウナへ。カラダを洗っていると「20時30分からの熱波は満席となりますが、希望者はこちらに並んでください」とスタッフの方。せっかくなので並んでみることに。途中退出者が出るのだろうか。


待っていると、若者たちがサウナ室から飛び出してきた。まるで火事場から逃げ出す勢いである。そのままシャワーを浴びて水風呂へドボン……マジかよ。サウナ室で事故でもあったのだろうか。


しかし熱波師の方は至って冷静。「どうぞ」と促されサウナ室へ。いざ聖地に突撃すると……熱い。満員のため温度計は確認できないが、余裕で100度は超えているだろう。ただ逃げ出すほどではない。と、思っていたら……


熱波師によるロウリュ(サウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させること)5杯の超パワープレイがいきなり炸裂! 炎のような風に襲われる。熱い熱い熱い……ギャァァアアアア!


気づいたら水風呂に逃げていた。死者が出てもおかしくないレベルの熱波。その後、外気浴スペースで目をつぶっていると……風鈴の音と柔らかい風。え、死んだ?


目を開けると、先ほどの熱波師の方が隣に立ち、風鈴の音を鳴らしながら大きなうちわで扇いでくれていた。間違いなく天国だった。


そしてやはり聖地だと思ったのは、利用者の施設に対するリスペクトが感じられたこと。洗い場でもサウナ室でも互いにマナーを守って気持ちよく利用していたのが印象的だった。



・名物カレー

完璧にととのった後、名物の北欧特製カレーライス(750円)を食べるために5階のレストランへ。マジでこいつがとんでもなくウマい。

専用の燻製オイルをかけると、スパイスとスモーキーさが絡み合い絶品になる。セブンでコラボカレーが出るのも納得。

もちろんオロポ(400円)も注文。泊まりだから完璧にととのうことができる。周りを見ると、やはり1人でお酒や食事を楽しむ方が多いようだ。いいですね。



・カプセルルームへ

よし、もう寝るだけ。リラックスルームをチラ見してから……


カプセルフロアへ。通路幅が広くて清潔感がある。


また、カプセル自体も一般的なカプセルよりやや広めに作られているっぽい。使うかどうかは別として、テレビも目覚まし時計も完備。


何度も言うように、もう完璧にととのってしまったので22時過ぎに就寝。おかげで翌朝には、体力のゲージがMAXまで回復した。この爽快感はひさしぶりである。



・朝食

7時に起床。サウナ、大浴場でスッキリ目覚めてから朝食券を持ってレストランへ。朝食メニューは5種類で「和定食」を注文。

鮭の塩焼きがメインで、ご飯・味噌汁・納豆・サラダ・漬物が付く。ザ・日本の朝食だ。それなりにボリュームがあって良い。しっかり元気が出る。今日も1日頑張れるだろう。



・チェックアウト

チェックアウトは10時。聖地を味わい尽くした1泊2日……満足度が高すぎて、出社するや否や次の宿泊予約を入れてしまった。本当に良かったので皆さんもぜひ。時間に余裕があれば泊まりで!


・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称サウナ&カプセルホテル北欧
住所:東京都台東区上野7丁目2−16

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.