埼玉奥地の山の中にそびえ立つ「100万円の古民家(ロケット荘)」でYouTuberが撮影をするらしい。そんな情報を事前に入手した私(砂子間)とアホな上司・Yoshioは、恐怖のドッキリを仕掛けるべく、急遽埼玉へと向かった。

ドッキリのターゲットとなるYouTuberとは「乗るしかない、このビッグウェーブに」でおなじみのスーパースター・ブッチさん。前回は「お化け」と「日本人形」を仕掛けた1発目のドッキリを紹介したが……

実はドッキリには続きがあった。第2弾のドッキリはどんな内容かというと……


Yoshio「ガチャガチャでゲットした “サタンオオカブト” でブッチを驚かそう」



・サタンオオカブトでドッキリ

──流れを説明したい。YouTubeの撮影をしているブッチが、ロケット荘で見慣れないカブトムシを発見。その正体は、南米ボリビアに生息する珍しく高額なサタンオオカブト……のフィギュア。

ガチャの説明曰く「本物と同じ形状、動きを追求した構造」らしい。つまり限りなく本物に近い偽物ってこと。埼玉の奥地でレアなカブトムシを発見したブッチは一体どんなリアクションをするのだろうか。


・恐怖のドッキリを終えた後だからこそ

お化け & 日本人形のドッキリと比べるとクオリティが一気に下がった気がしなくもないが……逆に言うと、今更そんな小学生が考えたようなドッキリなんか起こらないだろうという状況において、最大限の効果を発揮する内容ではないだろうか。


しかし、サタンオオカブトを右手に持つYoshioは、仕掛けるタイミングが分からない様子。


ベタなドッキリだからこそ確実にキメたい。右手からカブトムシの角が飛び出ているのが気になる。バレる前に仕掛けたいところだが……


Yoshioが動いた。


Yoshio「屋根に仕掛けよう」




・プラン

冷静だった。Yoshioからカブトムシを受け取った私は、スキを見て屋根の隙間にカブトムシを置いた。

プラン内容をざっくり説明すると、屋根にサタンオオカブトを置いた後、良きタイミングで私が「何だあれ?」と叫ぶ。声を聞いたブッチがサタンカブトムシの存在に気づき……自然を愛するブッチは大興奮という流れ。さすがYoshio、天才すぎる。



・ドッキリ開始

予想どおり、「何だあれェェ!」と叫び声を上げたらブッチが動いた。カメラを回しながらカブトムシに近づくブッチ……


木の枝を使ってカブトムシを落とすと……



ブッチ「カブトムシ……?」
Yoshio「え! カブトムシ?」



わざとらしい演技をするYoshio……しかしブッチはYoshioの演技に反応せず。カブトムシに夢中のようだ。もしかしてドッキリ成功か! 



と思いきや……



…………



ブッチ「これプラスチックですね」
Yoshio「え! プラスチック?」



ブッチ「これプラスチックですよ」
Yoshio「プラスチック?」



ブッチ「ほらプラスチック」
Yoshio「プラスチック……」



【失敗】


〜 Fin 〜


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.