「私(佐藤)は字が汚い」、もはやこの自己紹介すら、うとましく思えるくらいに字が汚いのである。少しくらい上手くなりたい、最低限自分の名前くらいまともに書きたい。そう思ってペンを買い、さらに下敷きを買って、最短距離で字の改善に励む私に、親切な読者がこんなアドバイスをくれた。
「ダイソーでソフト下敷きという名前で販売されているようです」、その方いわく、小学校で全校生徒が透明な柔らかい下敷きを使っていたという。同じものがダイソーにあるというのだ。
これは試さないわけにはいかないだろう。ってことで、書き心地をたしかめてみたら、あることに気づいた。もしかして私は……。
・クセになるビニール臭
さっそく最寄のダイソーに行くと、文具のコーナーで発見した。お伝え頂いた通りに、「ソフト下敷き」という名称で販売している。価格は税込110円。
説明らしきものは一切記載がない、まあ、柔らかいことしか取り柄のない文具ですから、説明するまでもないでしょうね。
で、取り出そうとしたら、下敷きが袋に貼り付いて取れん! いくら強く引っ張っても、出てこんじゃないか! これじゃあ、使えんぞ。袋から出すことを諦めるしかないのか!?
でも、安心してください! 袋の横にミシン目がついていて、そこから裂けます。私と同じく、袋から出すのに苦戦しそうなせっかちさんは、袋を裂いて取り出すがよろしい。
ちなみにこの下敷き、めちゃくちゃビニール臭い! 久しぶりだよ、こんなケミカルなニオイを嗅ぐのは。キン消し(キン肉マン消しゴム)やスーパーカー消しゴムみたいなビニール臭がするぞ!
臭いんだけどなんかクセになって嗅いじゃうニオイです。この気持ち、わかる?
・下敷きの書き心地よりも…
ニオイはさておき、まずは下敷きなしで名前を書こう。
うん、いつもの字……。アレ? ちょっと待てよ、コレはもしかして!?
……い、いや、今はいつもの字としておこう。下敷きの書き心地を検証するのが本題だからな。
続いて、下敷きを敷いて書いてみます。
書き心地はそれほど変わらないかなあ。ペン先が下敷きに食い込むことに期待したけど、そこまでストッパーとしては機能していない気がする。
おそらく私の筆圧が、ソフト下敷きの効果を無視するくらい強いようだ。本来は書き筋を制御するはずなのだが、そのブレーキ的な効力を軽く貫通してしまって、いつも通りになってしまう。
ビフォー・アフターを比較すると、あまり変わらないかな~……。
そんなことよりも、自分の書いた文字を見てあることに気が付いた。
もしかして、字が上手くなってない?
ボールペン買ったり下敷き買ったりして、繰り返し名前を書いているうちに、少しマシになって来てる気がするんだが。
マズい! これはマズい! 字が下手だから矯正グッズの効果を試せるのであって、上手くなったら効果を確認できなくなるじゃないか!
……いや、上手くなっていいのか。上手くなるために、矯正グッズを試しているんだから。いいんだよな? うん。
とにかく、上手く書くことを意識することが1番効果的な気もする。いずれにしても、今後もグッズを検証しつつ上達を目指していきたいので、こんなのどう? ってグッズがあったら、教えてくださいませ!
参考リンク:ダイソー
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24