ラーメン屋のご飯メニューをレポートする連載『ラーメシ通信』。第19回の今回は知る人ぞ知るラーメンチェーン「せたが屋」だ。

羽田空港にもあるこのチェーンはラーメンマニアではない私(中澤)からしても名前を聞いたことがあるラーメン屋の1つ。そんな せたが屋のカレーがウマイらしい。ネットでは「ラーメンよりウマイ」とすら言われている。え? そんなに……?

・ラーメン屋のカレー

せたが屋以外にも『ひるがお』『ふくもり』など、色んなラーメンチェーンを展開しているせたが屋グループ。とは言え、グループ店は全てラーメン屋で、カレーの霊圧は感じられない。本当にそんなにウマイのだろうか?

というわけで、やって来たのはPasar蓮田店。まあ、これのために来たというよりも、高速道路のSAに歩いて来てみたらせたが屋があったわけだけど。フードコートをぶらぶら見ていてここで食べてみようと思ったことには一応理由がある


・限定カレーがあった

せたが屋Pasar蓮田店のメニューにある『深谷ネギカレーライス(税込710円)』がミニカレーではなかったのだ。どうやら、Pasar蓮田店の限定メニューらしく、SNSで検索すると、「このSAに来る時は絶対に食べる」的な声も見受けられる。

そこで半熟味付玉子(税込130円)をトッピングして注文してみた。トッピングはただの趣味です。私はラーメン屋の煮卵がラーメンより好きなのです。


・衝撃

さて置き、実物もちゃんと1人前の量。カレーの上に山盛りになった深谷ネギが大きくて存在感がある。深谷ネギは埼玉で1番有名な名産品と言っても過言ではないので、ここならではな雰囲気も感じられた。チャーシューが乗っているのもラーメン屋っぽくて良い。

だが、食べてみたところ、まずカレーの味に衝撃を受けた。ネギもチャーシューも、なんならカレーすら超えて猛烈にアピールしてくる味があるのだ。舌に染み入るようなこの強い旨みは……

煮干し!


ひと口食べた瞬間、強烈な煮干しの風味がツーンと来る。確かに、せたが屋は煮干しラーメンの店だが、カレーでここまで出汁が強いものを初めて食べたかもしれない


・食べれば食べるほどウマイ

それゆえに、最初は面食らったのだが、カレーのまろやかさやコク、チャーシューのしょっぱさ、そして深谷ネギのシャキシャキ感が煮干しとハーモニーを奏でる味は食べれば食べるほどウマイ。うおおおお、止まらねえ!!

ネットの声もさもありなん。食べ終わる頃にはもう1杯食べたくなっていた。圧倒的なオリジナリティーと異常な中毒性のあるこのカレー。初めて食べた衝撃もあるのかもしれないが、いくらなんでもウマすぎる。



・実は

そこで調べてみたところ、実はせたが屋グループの社長はカレーマニアなんだそうな。なんなら2023年にはテレビ番組とコラボしてカレーを商品化している。風味をうまく組み合わせている深谷ネギカレーには、カレーマニアと豪語するだけあるこだわりが垣間見えたのであった

食べて数日経った現在、禁断症状のようにPasar蓮田に行きたくなっている。深谷ネギカレーが食いたい……週7で食いたい! 癖になる味とはこういうことか。

・今回紹介した店舗の情報

店名 せたが屋 pasar蓮田店
住所 埼玉県蓮田市大字川島370
営業時間 7:00~23:30
定休日 無休

参考リンク:らーめんせたが屋Ropping!
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.