下町情緒あふれる東京・南千住エリア。昭和レトロな宿が軒を連ねる安宿街として有名だ。1泊3500円前後で安く寝泊まりできるため、筆者はここらのホテルを利用することが多い。

今回筆者が楽天トラベルで見つけた「カンガルーホテル SIDE B」は1泊4000円。この界隈だと若干高めの宿泊料金である。ただ、外観はヘアサロンのようにオシャレ。安宿街ではあまり見かけないイマドキの建物だ。

ホテル名にあるように、カンガルーと出会えたりするのだろうか? 気になるので試しに泊まってみることにした。


・チェックイン

入り口を抜けると目の前はフロント。館内は木とコンクリートが絶妙に調和したデザイン。スタイリッシュでかっこいい。


受付後は靴を脱いで備え付けのスリッパに履き替える。靴は玄関のシューズボックス(鍵なし)にしまうか、自分の部屋に持ち運んで管理してもオーケーとのこと。



・館内を探索

フロントのすぐ隣はラウンジ。温かみのある木製テーブル席があったり、さまざまな書籍が棚に陳列されていたり、まるでブックカフェのような空間が広がっていた。


飾り付けも賑やかで気分が上がる。隅っこの椅子にはカンガルーのぬいぐるみが腰掛けていた。

動物のカンガルーとは出会えなかったが、これはこれで可愛らしくてアリ。少し休憩したら次は上のフロアへ行ってみよう。


館内はエレベーターがないため、フロア移動は階段を利用していく。螺旋階段を久しぶりに見た。ゴツゴツとしたコンクリートの質感がクール。


ホテルは3階建てで、2〜3階が客室フロア。筆者の部屋は2階奥の角、201号室だ。


廊下には電子レンジや電気ポットがある。ホテルのすぐ近くにスーパーがあるので、買ってきたお弁当などを温めるのもよし。


さらに1人用のバスルームやシャワールーム、男女別のトイレも完備。これらは客室に備わっていないため、他の宿泊客と共同で使うことになる。

シャワールームは24時間利用可能だが、バスルームは午後5時から午前0時まで。


ちなみに3階の間取りは、2階とほぼ一緒である。ただし、バスルームとシャワールームがない。



・マイルームがヤバい

それでは筆者の部屋をチェックしてみよう。ルームキーには銀貨のような飾りが付いている。このキーホルダーは小洒落ていて結構お気に入り。さて、ドアを開けると……


3畳ほどのスペースにはベッドや冷蔵庫、折りたたみ式テーブルなどが完備。なかなかに狭いが、清潔感があって過ごしやすそう。


壁にはエアコン・テレビ・ウォールハンガー・換気扇・ドライヤーも付いている。いろいろと備え付けられていて嬉しい。



一方、歯ブラシや館内着などは有料。すべてが無料ではないから気をつけていただきたい。


シャワー後は寝支度を整えてベッドイン。枕はペラッペラで薄いが、マットレスは厚くてボリューミー。寝心地はまあまあといったところだ。



・チェックアウト

朝のチェックアウトはシンプル。フロント近くのキーボックスにルームキーを入れるだけ。


実際に泊まってみた感想としては……心地よさ・快適さに関しては普通といったところだろうか。

逆に言うと、東京で1泊4000円のシングルルームに宿泊して「普通」ということはコスパ面でかなり優秀と言っていいかと思う。なお、ダブル・ツインルーム(2名利用)だと1人あたり1泊3000円から宿泊できるようだ。

興味があればぜひチェックしてみてはいかがだろうか。


・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称 カンガルーホテル SIDE B
住所 東京都台東区日本堤1-22-2

参考リンク:楽天トラベル
執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.