世界最大の群島国家として知られるインドネシア。島の数はなんと1万7000にも及ぶというから驚くしかない。ちなみに日本には6852の島があるらしいぞ(公益財団法人 日本離島センター調べ)。

さて、つい先日インドネシアを訪れた私は吸い込まれるように現地のマクドナルドへ。そこで出会ったのは日本では考えられない “生臭いメニュー” であった。ただこれがめっちゃ美味しかったのである。

・オリジナルメニュー

マクドナルドがその国独自のメニューを展開していることは有名な話。日本でいえば「てりやきマックバーガー」「チキンタツタ」「グラコロ」などが日本オリジナルメニューに該当する。

インドネシアにも日本には無いメニューが多く取り揃えられていたが、最大の特徴は「ナシ(米)」があることだろう。ちなみに隣国のマレーシアのマクドナルドにも、お米のメニューが豊富であった。

・お米大国

知人のインドネシア通に話を聞いたところ、インドネシアは「超お米文化」なんだとか。そのため「パンはあくまでスナック」と考える人が多く、現地ではケンタッキーにもお米があるそうだ。へぇ~。

ならばインドネシアのマックでは米を食べるしかない! というわけで複数ある米のメニューを中心に注文することに。メインの「チキンライス」は2万1500ルピアだったので、日本円ではおよそ209円だ。

余談だが、その他にも「フライドチキン」や「ラップ」を注文して総額は10万4500ルピア(約1016円)。日本よりはやや割安くらいの印象で、ビックリするほど安くは無かった。え、円安ゥゥウウ……。



・生臭さの正体

さて、メインの「チキンライス」はタイで言うところの「カオマンガイ」である。マックのそれはライスの上にチキン・卵焼き・フライドオニオン、そして「サンバル」という唐辛子のソースが添えられていた。

で、ここで正体を明かしてしまうと生臭さを発していたのは「サンバル」である。実はサンバルは唐辛子のみならず「トラシ(小エビを発酵させた調味料)」が入っていることが多いそうだ。

気付かずに一口食べたチキンライスは、ふわっと生臭さが香る。……が、ウマい! 基本的にはシンプルな味わいのチキンライスが、本格的なサンバルのおかげでグッと美味しくなっているではないか。

原理としてはお粥に明太子を入れたら美味しいのと同じで、サンバルの辛みと塩分がチキンライスの肝なのだろう。逆説的にいえば生臭いほど本格的なサンバルだからこそ、マックのチキンライスは美味しかったのかもしれない。



・楽しい☆

なお、インドネシアの「超お米文化」を表すように、フライドチキンにもライスが付いていた。また日本にはない「ラップ」などもあるため、観光でインドネシアを訪れたらマクドナルドでも楽しめることだろう。

というわけで、インドネシアのマクドナルドについてお知らせした。「インドネシアのマックには米がある」そして「生臭いほど本格的な調味料を使ったメニューがある」とご記憶いただければ幸いだ。

参照元:公益財団法人 日本離島センターマクドナルド(インドネシア)
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.