やや唐突な書き出しになってしまうが、日本で最も美味しいジンギスカンのお店は札幌すすきのの『だるま』である。他のことはどれだけ譲っても構わないが、これだけは異論は認めない。
その「だるま」が満を持しまくって、ついに東京初進出決定! だるまと巡り合ってから15年……ついに「だるま」が東京に来るゥゥゥウウウウ!! これはWBC日本代表が優勝したレベルの超ビッグニュースである!
・週6で行ける店
寿司・ラーメン・スープカレーなど、日本最強レベルのグルメ王国、北海道。その中でも個人的に絶対欠かせないのが「ジンギスカン」で、私の中で「だるま = ジンギスカン」の方程式が成り立っている。
私はかつて仕事で札幌と東京を行き来していた関係で、多いときは週6でだるまに通っていた。その日が初出勤のバイトのおばちゃんの顔がわかるほど、だるまに入り浸っていたのである。
それまで『だるま』以外でジンギスカンを食べたことはあるものの、だるまのそれは全くの別物。もちろん他の店のジンギスカンも美味しいのだが、結果的に初だるま以降はだるまにしか通っていない。
・三大ウマさの秘密
では、だるまの何がそんなに美味しいのか? まずは何と言っても「肉」である。だるまの肉は子羊の「ラム」ではなく大人の「マトン」を使用していることが最大の特徴だ。
ラムと比較するとマトンは乳臭さがなく、成熟した肉の旨味が凝縮している。肉質もラムよりはやや硬めで、シャキッと食べ応えのある食感が最高オブ最高。「羊と言えばラム~」と勘違いしていた昔の自分をぶん殴ってやりたい。
その肉と合わせる「タレ」も超最高で、醬油ベースのキリッと辛口の味付けは、まさに “魔性のタレ” と申し上げていいだろう。砂糖等による甘さは皆無で、肉のウマさを極限まで引き立てるのだ。
さらにタレには大量に刻みにんにくと唐辛子をイン! こうして完成したタレは超ド級の中毒性があり、当時は「マジでなんか入ってるんじゃないか?」と疑っていたほど唯一無二の味わいである。
・上野御徒町エリアに登場!
で、その『だるま』初進出を果たすのは上野・御徒町エリア。最寄り駅は湯島駅で、かつて「ビビンバハウス」があった跡地に「成吉思汗(ジンギスカン)だるま」がオープンするとのことだ。
東京初進出どころか、すすきの以外の出店は『成吉思汗だるま 上野御徒町店』が初。ついに! 北海道に行かなくても! だるまが! 食べられるのである!! サンキュー & ウェルカムだるま!
・裏メニュー
なお、だるまには知らないともはや損をする “裏メニュー” が存在するので、当サイトの読者の方だけにこっそりお教えしよう。それは〆の「お茶漬け」なのだが、メニューには載っていない。
作り方は腹八分目になったところで「ライス」もしくは「半ライス」をオーダーし、お店のお茶(ほうじ茶)をぶっかける。そこにそれまで使っていたタレを流し込むと、裏メニュー「お茶漬け」の完成だ。
これもハチャメチャなウマさで、その明確な理由は残念ながら説明が難しい。……が、私が教えて「お茶漬け」を食べた友人らは100%の確率で「お茶漬けもウマかったなぁ……」とウットリしていたことをお伝えしておく。
とにもかくにも、ついに東京に『だるま』がやって来る! オープン当日は昔買った「だるまTシャツ」を着ていくしかねえ!! 今年の流行語大量はおそらく「WBC」「パリ五輪」そして「だるま」であろう。
参考リンク:成吉思汗だるま
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.