コンビニのおつまみコーナーは魔境である。


一体おつまみの何がああまで人を惹きつけるのか。幼少の頃より祖父の酒盛りに同席しては 裂きイカやらアーモンドやらのおこぼれにあずかっていた筆者は、成人した今も おつまみが大好きである。


さて、先日ファミリーマートに寄ったところ、おつまみコーナーが とんでもなくポップな新顔にジャックされていた。それというのが――


これである。

おつまみコーナーで異彩を放つ、明るい色使い。


なんだこれは! と調べてみたところ、どうやらこれは4月23日からファミリーマート限定で発売された「ホタヒカ」というおつまみシリーズで、「ギフト珍味ブランド」である「Hotaru no Hikari」が監修しているらしい。

ユニークなキャッチコピーやポップなパッケージで、女性に人気の「ネオ珍味」とのことだが……どれも美味しそうではあるものの、いかんせん 商品名がクセ強すぎて味の想像がつかない。

仕方がないので、特に「わかんねえなー」と思ったものを筆者の独断で3種ほど購入。試してみることにした。



・女番長(スケバン) 干し梅バニラ(268円)


「梅 → 女番長(スケバン)」のイメージはなんとな~くわかる……ような気がしなくもないが、干し梅バニラってなんだよ。

どういう発想で生まれたコラボレーションなのか。正直あんまりマッチしない組み合わせにも思えるが……


あ、イケる。

口に入れるとまず甘い。でもそこまで「バニラ!!!」って感じではなく、甘ったるくもない。口の中で転がしているうちに梅の酸味と甘い味付けがいい感じに混ざって、手の込んだもの食べてるなーという感じ。

口の中で長持ちするので、仕事中とかに1つ口に含んで作業したりするのに向いてそうである。



・本気と書いてマジ! いか天トリュフ味(228円)


何をどうしたらそのネーミングになったんだよ。

……と思いきや、公式HPの商品説明に「マジもののトリュフオイルを使用しています」とあってびっくり。マジかー。


香りの時点ではイカ天の主張が強く、トリュフはほとんど感じられず。マジもの……なんだよね?

と思ったら、口に入れた瞬間圧倒的にトリュフ! あんなに強かったイカ天の香りが なりをひそめている。なんかもう「トリュフ味の香ばしいサクサク」を食べてるような感覚で、後味にほんのりイカ。

さすがマジもののトリュフオイルである。ついつい手が出る系のお菓子だ。油やシーズニングでちょっと手が汚れるので、ながら菓子というよりは「食べるぞ!」「飲むぞ!」って時に向いてそう。



・火の玉ストレート 備長炭カシュー(328円)


もう全部わからない。かろうじてわかるのはカシューナッツなんだろうなって。


真っ黒。で、ちょっとツヤがある。公式HPによると「備長炭を練り込んだ衣」で包んだとのこと。

備長炭といっても焦げみたいな苦味はなく、カリサクッとした歯ざわりが心地良い……が、なんかちょっと辛い? とパッケージを裏返すと、かなりうしろのほうではあったが「唐辛子」の文字が。だから「火の玉」なのかなぁ。

とはいえ、これは辛いもの耐性0である筆者の感想。辛さの度合い的には「柿の種」以下くらいな感じなので、多くの方にとっては全く問題ないと思われる。基本的にはカシューナッツの自然な甘味で、休憩中とかに食べたら気持ちが落ち着きそう。


……以上、三種どれも美味しくいただきました。ごちそうさまでした!



・スタイリッシュ珍味

梅にイカにナッツと、素材はどれも「ザ・珍味!」って感じのラインナップだったが、味付けにひとひねりあって どこかスタイリッシュな印象。この 小洒落た感じが現代の珍味スタイルなのかもしれない。


今回食べてみたもの以外も、間違いなく美味しそうなものばかり。ぜひお試しあれ!


参考リンク:ホタヒカ
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.


▼ちなみに、どのパッケージにも開閉可能なチャック的なものはついていなかった。ただまあ、人にもよるだろうが じゅうぶん一気食い可能な量だったので、大きな問題はなかろう。