ここ数年で急速に盛り上がってきた感のある行事、イースター。

もともとはキリスト教の復活祭であるが、卵やウサギにパステルカラーと、春を感じさせてくれる可愛らしいモチーフにあふれている。

……で！　そんなイースターのフェアメニューが現在（2024年3月7日〜6月9日）、みんな大好きIKEAのレストラン及びビストロで提供されているという。

さっそく……と言うには開始から時間が経ってしまったけれど、終わっちゃわないうちに行ってきたぞ！

・IKEAレストランのフェアメニュー

というわけで訪れたのはIKEA港北。まずはレストランフロアへ向かい、イースターメニューを片っ端から注文。

全部並べてみたのが……こちら！

宴？

なんだか1人で宴会でもしているような光景になってしまった。仮に お花見のレジャーシートにこんなの並べられたらテンション爆上がりであろう。なお、会計はこの3品で2570円。お値段も宴会プライスである。

ボリュームに圧倒されながらも、ひとつずついただいていくぞ！

・プラントベース フィッシュ＆チップス（790円）

どうやらイースター成分はタルタルソースの卵のみであるようだが、気になるのは このフィッシュフライがプラントベースであるという点。動物性原材料を使用していないことになるが、それでフィッシュ＆チップスを名乗るだけの胆力はあるのか？　食べてみたところ……

ちゃんとフィッシュ！

てっきり大豆ミート的なギュッとした食感だと思っていたが、ほろっと崩れる感じが ちゃんと白身魚っぽい。

さすがに風味に魚感はあまりなく「ほろっと崩れる塩味の何か」だったが、どっちにしろタルタルソースを付けるとタルタルソースの味になるので無問題。美味しい。

・チキンレッグのコンフィ カレーソース添え（1190円）

かなりのボリュームのプレートだ。骨付き鶏もも肉がまるまる1本に拳大のマッシュポテトも添えられており、1人ならこれ ひと皿で ほぼ確実に満足できるだろう。

そのまま食べてもしっかり下味が付いていて、ローストチキンみたいで美味しい。マッシュポテトも単体でもバターの風味がしたので、カレーソースは味変のつもりでも良いかも。

そのカレーソースはバターチキンカレーみたいな味。全く辛くないけど、少し酸味があるおかげで ちょっと本格的なお味に思える。IKEAにしては高いけど、ボリュームと味を総合するとかなり納得だ。

ただ骨付きなのとカレーソースなので、どう頑張ってもキレイに食べるのが難しい。デート向きではないかもね。

・春を感じるサーモンとお花のサラダ（590円）

まあ、可愛いよね。

春らしさを演出するこのお花は食用花だそう。

IKEAのスモークサーモンが美味しいことはみんな知っているので、サーモンと一緒に野菜を食べる感じだろう。小袋のフレンチドレッシングも付いていた。

ただこれが590円。ご参考までに、IKEAのグリーンサラダは200円である。

あと、オレンジが乗っているので、酢豚にパイナップルを許せないタイプの人は気をつけたほうがいいかも。筆者はあらかじめ避けてからドレッシングをかけました。

・ベーカリーとビストロのフェアメニュー

さて、実はフェアメニューはこれで終わりではない。一旦レストランを離れ、ベーカリーコーナーとビストロへ。

購入してきたのが、こちら！

・ひよこパン（100円） / プラントベース唐揚げ　南蛮風　4個入り（250円）

まずは唐揚げから いってみよう。

これもプラントベースであるとともに、イースター成分はタルタルのみ。ということは、さっきのフィッシュ＆チップスと同じ構成である。

若干疑いの気持ちで食べてみた、が……

すごく鶏。

生姜醤油のような風味を強く感じるが、調味料の味だけじゃない気がする。鶏の、唐揚げの、味がする。どうやってんだこれ。フィッシュフライは味より食感で勝負をかけていたが、こっちは全力で鶏味を追求している。

逆に言うと 食感にはちょっとだけお麩の面影が見えたが、まったく許容範囲内。美味しい！

続いて ひよこパンなのだが……

あまりに愛くるしいので、食べるのを相当 躊躇（ちゅうちょ）してしまった。

両目はチョコでくちばしはコーン。味は主張弱めで、中にフィリングやクリームの類も入っていなかった。シンプルなロールパンのような味と食感。

この可愛らしい見た目とサイズ感、そしてシンプルな味。小さなお子様にはピッタリかも。

というわけで、これにてイースターフェアメニュー全制覇達成。ごちそうさまでした！

・みんなで食べよう

1人でやるもんじゃないな。

さすがに全メニューはすごいボリュームだった。どれも美味しいだけにいっそう、大人数で来てシェアするのが1番楽しめる方法かもしれない。

……が、筆者のおススメはフィッシュ&チップスと唐揚げ！

代替食品にありがちなクセや物足りなさは皆無。プラントベースであることを抜きにしても美味しく、子供から大人まで楽しめそうだ。「これ本物じゃないの!?」という驚きも手伝って、大満足であった。

そういえば IKEA名物である50円のソフトクリームも最近プラントベースに切り替わったというし、最近のIKEAの「プラントベース」推しが伝わる結果といえるのではなかろうか。

ゴールデンウィーク、パートナーやご家族と一緒にIKEAに出向く方も多いだろう。

いろいろ頼んで、みんなで分け合って。

「これ肉じゃないの!?　美味しいね!!」なんて、顔を見合わせながら食べたら、きっと楽しいひとときになるのではないだろうか。

なお、渋谷や新宿、原宿といったシティショップでは提供されていないメニューもあるほか、前橋ではイースターフェアメニュー自体の取り扱いがないっぽい。詳しくは公式サイトでご確認を！

参考リンク：IKEA「イースターフェア」
執筆：砂付近
Photo：Rocketnews24.