いつだって気持ちだけは若いつもりでも、老いは確実に進行している。昨日より今日、さっきよりも今。どんなに抗おうとも、人間は無慈悲なほど老いさらばえていく。
40代後半にもなれば初老に片足くらい突っ込んでいるも同然だが、それでも流行には敏感でありたい! そんな46(しじゅうろく)の私が最近発見したのが『カプチーノラーメン』である。
・映えブーム、その後
一時期よりも “映え” がもてはやされなくなった昨今。いくら映えていても味が見た目に追いついていなければ、全く意味をなさないことに私を含む多くの人が気付いたようだ。
一方で “取っ掛かり” として映えることは今でも重要な要素であることは間違いない。どれだけ味が良かろうと、その情報に辿り着けなければ料理の良さを広めることには至らないハズだ。
・カプチーノラーメン?
さて、各種SNSをいじっている際、まあまあの頻度でグルメ情報で指が止まる私だが、最近やたらと流れてくるのが『カプチーノラーメン』である。
見ればマグカップで提供されているラーメンで、見た目は本当にカプチーノ! 私のテリトリー「新宿御苑」にお店があるならば、これは行かない理由が見当たらない。
というわけで、平日に新宿御苑の「ラーメン & オニギリ エディ(Rahmen & Onigiri Eddie)」へ。開店直後ではあったものの、先客がいたことには驚いた。
なんて感度の高い人が多いことだろう? 平日の開店直後、この日はあいにくの雨模様だったというのに、私の前に4人ほどのお客さんが入店していたのだ。映え、やっぱり恐るべし。
・ご対面
で、注文したのは『カプチーノラーメン(1380円)』と2種類のおにぎり(各270円)である。同店はおにぎりも名物とのことで、こちらも映えるおにぎりが用意されているようだ。
そして待つこと10分弱。ウワサの『カプチーノラーメン』がやってきた。話には聞いていたが、いやはや……
めっちゃオシャレですわ(震え)。
マグカップからはみ出さんばかりのモコモコはメレンゲで、カップを覆い尽くしている。付属のトリュフオイルは、好みのタイミングで追加する味変調味料のようだ。
まずはメレンゲをかき分けてスープを飲んでみると、こちらはポルチーニ茸の風味が濃厚なクリームスープであった。シンプルにクリームスープとして飲んでも十分にウマい。
・正体
麺は細麺で硬めに茹でられており、プツプツとした歯切れの良さが印象的。要するに『カプチーノラーメン』とは「クリームスープラーメン」であり、あっさりとは対極の濃厚系ラーメンであった。
またメレンゲの効果なのか、スープが終始アツアツだったことも記述しておく。メレンゲは完全に見た目要員かと思いきや、ラーメンの温かさをキープする役割も果たしていた。
ただし、先述のようにかなり濃厚なラーメンなので、終盤はやや味を単調に感じるかもしれない。締まりがある味ではないので、やはり酸味などが欲しいおっさんよりは若者向きの味なのだろう。
なお、2種類注文したおにぎりはなかなかボリューミーで、どちらもしっかり美味しかった。特にタマゴのおにぎりは、醬油漬けの卵黄が大変美味。映えを考慮してもタマゴのおにぎりはオススメだ。
というわけで、オシャレの極み『カプチーノラーメン』についてお知らせした。店の雰囲気もかなりお洒落だが、おっさんでもたぶん大丈夫! 私のように肩身を狭くしつつ、写真を撮りまくってみてはいかがだろうか。
・今回訪問した店舗の情報
店名 Rahmen & Onigiri Eddie新宿御苑店
住所 東京都新宿区新宿1丁目11-7 サンサーラ第5御苑1階D号室
時間 11:00~22:00
定休日 不定休
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.
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