先日、当編集部のあひるねこが「心が弱っている時はステーキを焼けば大体解決する」という内容のコラムを執筆していた。私(佐藤)はその考えに同意する。どういうわけか知らないけど、肉が焼けるところを見ていると、元気になる気がしてくる。
無論、その肉を食えば滋養強壮的効果が得られるはず。だが、食わなくても元気になることを実感した。
2024年3月22日にリリースされた、カプコンのオープンワールドアクション『ドラゴンズドグマ2』がその説を立証しているのである。作品を知らない人には何のことだかサッパリ分からないと思うので、詳しく説明しよう。
・ゲームについて
まずはゲームについてカンタンに説明しよう。この作品は、2012年5月に発売された『ドラゴンズドグマ』シリーズの最新作である。剣と魔法を駆使して戦う3人称視点のアクションRPGで、2023年12月時点のシリーズ累計出荷本数840万本の人気タイトルだ。
中世ヨーロッパをモチーフにした王道ファンタジーで、その名前が示すようにドラゴンをはじめとする架空の魔物が数多く登場し、それらを倒しながらレベルアップをはかり、クエストをこなしていくのである。
シリーズは根強い人気を誇り、1作目から12年を経て発売される最新作には高い関心が寄せられていた。先行ティーザー映像が出る度に、ゲーム界隈は大盛り上がり。
1作目未プレイの私は、興奮気味に紹介するゲーム系YouTuberの動画を見て興味を持ったのだった。「神ゲー確定!」とか言われてスッカリやる気になった。
・賛否の声
ところが発売されると、ゲーム配信プラットフォーム「Steam」で不評が相次いだ。3月25日の段階で約3万4000件のレビューのうち、好評と不評が半々の「賛否両論」となっている。
これにはいくつか理由があり、パソコンでプレイする際の最適化不足や、セーブデータが1つしか作れないこと。それからファストトラベルの不便さなどが理由に挙げられている。そのほか同行するNPC(ポーン)が回復不能な疫病にかかって、街の人々が全滅する理不尽なギミックなど……。
おそらくゲームに対する期待値が高すぎて、それが思わぬ形で裏切られたような格好になってしまったのだろう。
私は1作目を知らないので、「こんなもんかな」くらいで遊ぶことができている。正味、もっと理不尽なゲームはほかにもある気がするので、やりづらさはそこまで気になっていない。「もうやめた!」と思うほど、やり込んでいないのも実際のところではあるが……。『エルデンリング』の方がよっぽど理不尽だと思うけどねえ。
・初めて肉を焼いた時、ビビった!
まだ12時間くらいしかプレイしていないけど、すでに何度か敵に倒されてもいる。勝てそうにない敵に挑んで、無惨に散ることを繰り返しているわけだが、そんな私をめちゃくちゃ癒してくれる要素がある。
それはキャンプだ。フィールド上に点在する野営地にて、宿泊できるのである。
寝て体力を回復できるだけでなく、料理ができてしまう。デフォルトで焚火の脇に肉塊が置かれているのだが、これはただのイメージ。
実際は料理を選択すると、所持している材料から料理するものをチョイスする。食材(肉)はフィールドで動物を狩ることで得られる。
で、極上のケモノ肉を料理してみると……。
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実写!! ずっとCGのはずが、突然実写肉が出てきて、初回はマジでビビった!
テレビCM顔負けのシズル感。めちゃくちゃ美味そうやないかい!
違う材料をチョイスすると、実写映像も変わった! カプコン、肉にこだわり過ぎだろ!!
この肉の焼ける様子を見ると、どんなに理不尽な倒され方をしても、キャンプで気持ちが癒されてしまうのだ。心地よいジューっという音を聞きつつ、シズル感満点の肉を見ていると「もういっちょ頑張るか!」と元気になってしまう。
きっとカプコンはプレイヤーのモチベーションを下げさせないように、肉にこだわったに違いない。これを見ていれば、クリアまで頑張れそうだ! ということで、12年ぶりに発売された新作、ドラゴンズドグマ2は肉を見て楽しむゲームです。そこんとこヨロシク!
参考リンク:ドラゴンズドグマ2、カプコン
執筆:佐藤英典
Screenshot:Steam ドラゴンズドグマ2 / (C)CAPCOM