ロケットニュース24

航空券込み5万円以内でフィリピン・マニラを満喫できるのか試したら想定外の大豪遊!【5万円海外旅行】

2024年2月21日

航空券&宿代メシ代含む5万円だけでどこまで行けるのか? 毎度おなじみバックパック旅連載『5万円海外旅行』の時間がやってまいりました。


今回の目的地はフィリピンのマニラ。これまで様々な国を旅してきた元バックパッカーの私だが、実はフィリピンは未体験だったりする。


まずは以下の内訳をご覧になってビックリ仰天してほしい。


・5万円海外旅行フィリピン編うちわけ

※レートは2024年1月下旬(日によって変動あり)


・成田〜マニラ往復LCC航空券(AirAsia) 24940円
・予約しといた宿(シャワー・トイレ付き) 1757円


(1日目)
・空港から市内へのタクシー(メーター) 183ペソ(481円) 
・夜ごはん(ジョリビー) 164ペソ(431円)
・スイーツ(ウベの揚げ春巻き) 49ペソ(129円)
・スーパーで自分用のお土産(高級石けん) 114ペソ(302円)
・スーパーでおやつの果物(ポメロ) 79ペソ(209円)
・スーパーでばら撒き土産(お菓子2パック) 113ペソ(297円)
・スーパーのロゴ入りエコバッグ 54ペソ(144円)
・コンビニでコーラ(500mlペットボトル) 45ペソ(118円)
・コンビニでお水 17ペソ(45円)
・コンビニでビール(サンミゲル) 75ペソ(197円)
・おしゃれなカフェでフラッペ 90ペソ(237円)


(2日目)
・朝マック 148ペソ(390円)
・コンビニでコーラ(500mlペットボトル) 45ペソ(119円)
・コンビニでお水 21ペソ(55円)
・昼ごはん(レチョンとスプライト) 548ペソ(1444円)
・ジプニーで移動 13ペソ(34円)
・スイーツ(ハロハロ1回目) 129ペソ(338円)
・スイーツ(ハロハロ2回目) 90ペソ(236円)
・バイタクで移動 60ペソ(157円)
・マッサージ(2時間半) 1600ペソ(4193円)
・チップ 100ペソ(262円)
・夜ごはん(シシグとジュースとハロハロ3回目) 213ペソ(558円)
・2回目のマッサージ(1時間半) 800ペソ(2097円)
・市内から空港までタクシー 408ペソ(1067円)


合計 40237円
———————————————
あまり9763円


ななななんと、豪勢にタクシーを使ったり2回もマッサージしたりスイーツ3連発したりお土産を買ったり挙句の果てにビールまで飲んだり豪遊しまくったのに、9763円も残ってしまったのである!



あまりの結果に、何度も計算しなおして確認したが、やっぱり結果は「9763円あまり」だった。


こ、こんなことなら、もっとゴージャスなホテルに泊まっておけばよかった……なんて思ったりも。


というわけで、フィリピン、ヤバイ。激ヤバい。メシもウマイし、人は良いし、気候は私に合ってるし、何もかもが最高だった。また行く。絶対行く! 今度は島も攻めてやる〜٩( ᐛ )و


大満足の1泊2日フィリピン・マニラ旅の詳細は、次のページからまとめてみたい。一緒に旅した気持ちで読んでくれたら嬉しいな。それでは5万円を用意して、いってらっしゃ〜い!


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

航空券込み5万円以内でフィリピン・マニラを満喫できるのか試したら想定外の大豪遊!【5万円海外旅行】(2ページ目 / 1ページ目はコチラ


・航空券

今回もチケットはExpedia(エクスペディア)。なぜいつもExpediaを使うのかといえば、日によって変わる航空券の価格を把握しやすいからである(※PCで検索する場合)。


そして今回の東京〜マニラ往復24940円を発見したのは、だいぶ前の2023年10月12日。このくらい前もって調べまくっておかないと、なかなか目玉商品は見つけにくい。


航空会社はLCCの「AirAsia」で、行きは成田を11:25発のマニラに15:05到着。なかなか良い。しかし帰りは明け方4:45マニラ発……という空港1泊必至チケットだ。


・宿

航空券は早めに取るが、宿はそこまで急がない。特に今回は忙しすぎたこともあり、宿を取ったのは出発2日前。トイレ&シャワー付きのシングルルームが1757円とのことなのでサクッと予約。


・ビザ

日本国籍の人は、ノービザで最大30日間滞在可能。なのでビザ代などは無しである。フィリピンって気軽に行ける国なのね〜。


それでは……


行ってきまーす!



【1日目】

成田空港の第3ターミナルから出発し、4時間40分ほどのフライトを経てマニラのニノイ・アキノ国際空港に到着。は、早い! フィリピンって距離的にも近い国だったのね〜。


まずは空港で両替。いろいろ事前に調べたところ、「空港の両替所はレートが悪いので移動費くらいの少額を両替するだけにして、街中で本格的に両替した方がお得」との情報を得ていたのでその通りにした。


空港内に数ある両替所の中でも、最も行列ができている店を選んだ……のだが、結果的に、その後、この空港内の「行列の絶えない両替所」より良いレートの両替所を街中で見つけることはできなかった。


私のリサーチ力が不足しているといえばそれまでだが、今回ちょっと思ったのは「混んでいる両替所にはそれなりの理由がある」ということ。最初に全額両替しちゃえばよかったナ……。



さてと、ここからは市内へ移動。なんか安いバスとかあるのかなと思いながら事前にいろいろと調べたのだが、どうも普通のメータータクシーが安くて便利らしい。


実際にタクシー乗り場に行ってみると、数名の旅行者以外は、現地の方と思しき人たちで大行列! 両替所と同じく、行列しているところには意味があるのかな……と思ったり。


本でも読みながら30分ほど並んで、やっとこさ自分の番。もう時刻も17時を過ぎていたので、とりあえず宿へ向かってもらうことに。


最初は「300ペソで」と言ってきたが、強気に「メーター!」と意思表示したらメーターにしてくれた。結果、パサイ市の「Gil Puyat駅」近くにある宿まで183ペソ(481円)で行けた。



なんか下町めいた路地を歩いた先に、


予約しておいたホテルはあった。


エントランスはビジホっぽくてとても綺麗。


んで、部屋は……


扇風機あり、エアコンなし、テレビはつかず。いちおうベッドをめくってトコジラミ(南京虫)チェックしたが、いなかった。


あとは小さなシンク的な場所があって、


「便座のないトイレ」に、水シャワー。※用を足すときは空気イス


ちなみに外に面した窓はないが、


まくらの上の窓は、すぐ廊下、みたいな狭い部屋である。1757円なら、こんなもんか。十分十分、全然OK。



とりあえず荷物を置いて、近所を探索。


これがフィリピンか……。


嫌いじゃない……。


いや……


むしろ好き!


このジプニー(乗合バス)も、乗り方が難しそうだけど、乗ってみたいなぁ……。


とかなんだとかやってたら、


フィリピン経験者のマイ嬢(ロケットニュース編集部のお手伝い役)から事前に教えてもらっていたファストフード店『ジョリビー(Jollibee)』があったので入店!


入店直後、いきなり店員さんたちとジョリビーのマスコットキャラが店内で踊り出したので楽しい気持ちになった!


注文したのは、スパイシーなチキンと、スパゲッティ。


うん、なんというか、いかにもファストフードな感じだけど、逆にホッとするジャンクな味。よきよき。価格は164ペソ(431円)。



その後、さらにショッピングセンター的なビルの内部をチェックしてみると、フードコートがあった。何か甘いものが食べたいな〜……


お、UBE(ウベ / 紫イモ)じゃん! しかもなんだろう? バターみたいなのが挟まってて、さらに春巻きみたいに揚げてある!


さっそく注文。10分ほど待つと、揚げたてが出てきた!


うまい〜〜〜〜〜! なんかモチモチしてて、餅米みたいな感じがするなぁ。そしてジャンクに甘くて実に美味しい。ちなみに価格は49ペソ(129円)。


さらに同施設にはデカいスーパーもあったので、


宿に帰ってからのオヤツ用に、東南アジアではよく見かける「ポメロ」って果物をゲット。1パック79ペソ(209円)。


あとは自分へのお土産用に、少し高価な石けん。114ペソ(302円)。


職場のみんなへのばら撒き土産も、早々にゲット。お菓子2パックで113ペソ(297円)。


さらに! このショッピングセンターのロゴが入った、実にオシャレなバッグがあったので即ゲット! 価格は54ペソ(144円)。


もうなんかすでにチョー楽しいんですけど。



その後はコンビニ(セブン)で500mlのコーラを45ペソ(118円)、お水を17ペソ(45円)、さらにビール(サンミゲル)を75ペソ(197円)でゲットしつつ、


とどめとばかりに、宿の近くにあったオシャレなカフェ的なお店で……


激甘のフラッペを購入! 価格は90ペソ(237円)。なんだかいつもの5万円旅とは違って、やたらと豪勢な感じになっている。


そして宿に帰って、フラッペを飲んだりビールを飲んだり、ポメロを食べたり(※ポメロは、タイやベトナムのほうが美味しいかも)、明日の作戦を立てたりして……


おやすみなさい。



楽しいな〜、フィリピン。まだ到着してから数時間しか経っていないのに、もうすでに、私はフィリピンの虜(とりこ)になっていた。


ちなみにこの時点での残高は、ななな、なんと20713円! まだ2万円以上もお金があるなんて、未だかつてあっただろうか?(ない)


果たして明日1日だけで残高2万円は使い果たせるのだろうか?(←思いっきり無理だった) 限界まで豪遊した2日目の様子は次ページへGO!


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
screenshot:Expedia(エクスペディア)

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【2日目】

起床後、まずは朝メシ。どうしてもフィリピン名物の「Pan De Sal(パンデサル)」というパンを体験したかった私は、マクドナルドの朝マックで食べられるとの情報をキャッチした。


注文したのは「チーズィー エッグデサル(Cheesy Eggdesal)」148ペソ(390円)。チーズマフィン的なバーガーと、ハッシュポテト、そしてソフトドリンクが付いているセットなのだが……


これが劇的にウマすぎた! なんだこれ! 今まで食べたことない食べ物だぞナンダコレ!


パンが美味しいのはもちろんなのだが、チーズと、なんだろこれ、ソーセージ? すさまじいマリアージュでとにかくウマイ。フィリピン行ったら絶対に食べた方がいい!


そして食べ終えたあとのコーヒーが、またウマイこと! あ〜、なんか頑張って「地元民に評判!」みたいな店を攻めず、素直にマックに行ってよかった。早くも大満足!



そんで宿に帰って身支度を整えてチェックアウト。これから明日の午前4:45まで、ずっとバックパックを背負っての旅になる。しかしそれこそが5万円旅の醍醐味。


コンビニで500mlのコーラ(45ペソ / 119円)と、お水(21ペソ / 55円)を購入。なお、私がたびたびコーラを買うのは、疲労時の回復や、エネルギー補給のため。


これは若かりし頃やってたバックパッカー経験で身につけた旅の知恵。究極にまで疲れたら、世界のどこにでも売っているコカ・コーラ。私はそんなコーラが大好きだ。



そんなこんなでバックパックを背負いながらテクテクと歩き、向かった先は、


フィリピン名物「レチョン(豚の丸焼き)」の有名店『Lydias Lechon』。


店員さんに「1人でも満足できるレチョンをお願いします」とオーダーしたところ、


こんな感じなのがやってまいりました。せっかくなので、ソフトドリンクは水ではなく豪勢にスプライト。価格は合計548ペソ(1444円)なり。


これがレチョン……! 皮は香ばしくパリパリ。お肉もジューシー、かつワイルド。


マサラップ(Masarap / おいしい)で〜す!



その後はじっくり市内を探索。せっかくなので、アクティビティとしてジプニー(乗合バス)にもチャレンジしてみた。


行きたいエリアの目星をつけて、ジプニーが来るたびに交渉するも、なかなか目的地の方面に行くバスと巡り会えず、5台ほど未遂に終わる。


しかし6台目のジプニーで、やっとこさ「よし、乗れ!」と運転手のオッチャンが言ってくれた。運賃はオッチャンに手渡し。13ペソ(34円)。


他の乗客からも運賃を手渡されるので、それをオッチャンに手渡しで渡したりもした。おお〜、これがジプニーか〜!


が!


よくわからないところで降ろされた(笑)


たぶんだけど、オッチャン、「このあたりから出てる電車に乗れば目的地まで行ける」って意味で、電車の駅近くに降ろしてくれたんだと思う。


しかしこの「どこだかわからないところに降ろされる」もまた旅の醍醐味。旅人に優しかっったオッチャン、サラマット〜(ありがとう〜)!



その後はテクテクと、ひたすら徒歩で移動することにした。


やがて……


海だ!


これがマニラ湾か……。


正直、ややドブ臭い海だけど、


青く澄んだ空と海に想いを馳せる。




しばし黄昏(たそがれ)た後、また街の方に向かって歩いていると、どうしても食べたかったフィリピン名物スイーツ「ハロハロ(Halo Halo)」の看板を掲げるお店『Max’s Restaurant)』が!


さすがにジャイアントは無理だけど……


このレギューラーサイズ(129ペソ / 338円)のハロハロが……


\(^o^)/うますぎた!\(^o^)/


どんなスイーツなのかというと、ベトナムの「チェー」ってスイーツにアイスとかをブッ込んで、さらにバカっぽくジャンクにした感じとでも言おうか。


んで、あまりにも最高すぎたので……


すぐ近くにあった別の中華レストラン『Chowking(チョウキン)』に行って……


本日2回目のハロハロ!(90ペソ / 236円)


さっきよりもジャンク度がマシマシで笑うほどウマイ!



そんなこんなでハロハロまみれになっていると、もう時刻は16時すぎ。いよいよ旅もクロージングに入っていく感じだ。


ということで私が向かおうとしたのは『NUAT THAI(ヌアッタイ)』という評判の良いマッサージチェーン店。


地図を見ると、少し遠いので、その辺にいたバイタク(バイクタクシー)のお姉さんに相談してみると、

60ペソ(157円)で連れて行ってくれることになった!


こういうサイドカー式のバイタクは初めて。視線が低いので、まるで自分がゴーカートのような乗り物を運転している気分になってきて実に楽しい。


お姉さん、サラマット〜(ありがとう〜)!



そしてやってきたのが大評判マッサージチェーンの『NUAT THAI(ヌアッタイ)』。


残金は余るほどあるので、スタッフさんオススメの「ボディスクラブ whth タイボディマッサージ(2時間半)」で行くことに。


価格は1600ペソ(4193円)だが、全然よゆう〜!


言うまでもなく最高だった。


あまりにも気持ち良過ぎたので、マッサージ師さんにチップも渡した。100ペソ(262円)。



外に出ると、もう完全に夜。あとは夜ごはんを食べて終わりかな〜みたいな。んで、向かった先は、


今回のマニラ旅中、何度も何度も目にしたチェーン店『mang INASAL』ってとこ。


実は正直、中に入るまで何の店なのかわかっていなかった。でも勇気を出して入店すると……


あ〜っ、食べたいと思ってたフィリピン料理「シシグ(Sisig)」がある〜!


シシグってのは、地球の歩き方によると「炭火で焼いた豚の耳や顔の部分を刻み、ガーリックやオニオンで炒めたもの」らしいのだが、


これがホントのホントに激ウマで、なんなら今回の旅ナンバーワンはこのシシグに捧げたいってくらいに絶品だった。


また食べたいな〜。日本でも近い味、再現したいな〜。


さらに!


すみません、本日3回目のハロハロも行かせてもらいました……。もうホントにハロハロ最高。時間さえあればあと5回は食べたいってくらいハロハロLOVE。


ちなみに、そのほか定員さんオススメのドリンク(甘い紅茶みたいなやつ)も付いて、合計213ペソ(558円)だった。安っ!



もう時刻は21時。しかしフライトは明日の午前4時なので、欲張ってもういっちょマッサージをキメることに。


向かった先は、もちろん人気チェーンの『NUAT THAI(ヌアッタイ)』だ。


もうボディはやったので、今回はフットマッサージとヘッドマッサージ、あわせて1時間半のコースをお願いすることに。よく歩いたし。


はい、最高です。価格は800ペソ(2097円)でした。


そして時刻は23時。こんな時間まで遊べちゃうのが、逆に激安LCCの「オイオイっていうフライト時間のチケット」の良いところでもある。


帰りもタクシーで空港まで。運転手さんによると、「セブ島はマニラみたいに混雑してるから、次はパラワンに行くといい」と言っていた。


実はパラワン、わたし、5万円旅行関係なく、いつかはプライベートで行ってみたい場所だった。


よって、そこからは運転手さんとパラワン談義で盛り上がり、


けっこうな渋滞もあって時間はかかったが、楽しく空港まで戻って来れた。


なお、最初からメーターにしてくれたが、渋滞もあってか帰りのタクシーは408ペソ(1067円)もかかってしまった。


でも……


まだ9763円も残ってる〜〜〜〜〜!


てな感じで、こんだけ大豪遊したのに、飛行機代、宿代、メシ代、おみやげ代、マッサージ代、現地での移動費混みで、40237円しか使わなかった……という衝撃的な結果と相成ったのである。



物価の安さもそうだけど、とにかく人が良かった。気候も私にピッタリ合ってた。なにげにメシもジャストミートだっだし、何もかもが最高だった。


また行くと思う。夢はパラワン。でも次は……たぶん5万円以内で、どこか近場の島に行く!


楽しい時間をサラマッポ(どうもありがとう)。ハンガン サ ムリ!(また会う日まで!)


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

▼この旅を90秒にまとめた動画もあるのでぜひ観てね!


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