学校給食では、地域の特産物を使ったメニューが提供されることも多い。当たり前のように食べていたものが実は全国区ではないことを知って、驚いた経験がある方もいるのではないだろうか。
今回はそんな学校給食メニューの1つを手に入れることができたので、皆さんにご紹介させていただこうと思う。
食べたことがある人も多いのかもしれないけど、筆者にとってはめちゃくちゃ衝撃のメニューでした。
・茶葉のふりかけ
商品の名前は「八女茶(やめちゃ)ふりかけ」。ヨドバシカメラのオンラインショップにて税込280円で販売されていた。
こちらのふりかけ、なんと福岡県で生産されている「八女茶」の茶葉でできているふりかけなんだそうだ。外袋を開封してみると、小分けにされたふりかけが合計10パック入っていた。
茶葉って……あの茶葉? それって飲み物として使うものじゃなかったっけ!? と衝撃を受けて原材料欄を見てみると……
めっちゃ茶葉って書いてある……しかも2番目に書いてあるってことは、そこそこいっぱい入ってますやん。
確かにお茶漬けっていう料理はある。だけどあれはお茶の液体を使っているのであって、茶葉そのものをごはんにかけるのはまた話が違うのでは? いったいどんな味がするのか予想がつかない。
とりあえずごはんにかけようと袋を開封した瞬間……
ふわっと茶葉と海苔の香りが漂ってきた。見た目では海苔と混ざっていて一見どこに茶葉があるのか分からないけれど、香りでの存在感はものすごい。一発でお茶だって分かる。
──ちょっと嫌な予感がする。香りの主張が強いってことは、それに比例してしっかりお茶の味がするんじゃ? それは果たしてお米と合う味なのか──……?
緊張しながらもふりかけの乗った白米を口にしてみると……
あ、想像以上に海苔だ……
あれだけしっかり茶葉の香りがしていたのに、味の方では海苔の主張がかなり強め。茶葉要素はじっくり味わってみるとわずかに苦みが感じられる程度だ。
むしろちょっとだけ入っている赤しその味の方がはっきり分かるレベルで、茶葉が入っていることは言われなければ気づけなさそう。
代表的なごはんのお供である「ごま塩」や「たらこ」などのように味が強いわけではないけれど、それぞれの具材の味がちょうどよく混ざり合って飽きないお米の味を作り出している。
食感でも茶葉の存在感はほぼ皆無で、普通のふりかけと同じようになんの違和感もなく飲み込むことができた。まさかここまで縁の下の力持ち役に徹しているとは……
でも、おかげで万人受けしそうな優しい味に仕上がっている。
これは学校給食に使われるのも納得だな。最後までおいしく味わわせてもらいました。
・新発見
ということで、新しいご飯のお供の味を発見させてくれた「八女茶ふりかけ」。
茶葉というとどうしても「飲み物に使うもの」というイメージが強かったので、ごはんにかけて食べると聞いた時は驚いたけど意外と成立するものなんだな。
ちなみにパッケージ裏の説明によると、おにぎりに混ぜたりパスタにかけたりしてもおいしいようだ。せっかく10パックも入っているから、この2つの食べ方も試してみたいな。
日本にはまだまだ知らない味があるなぁ、と実感できる商品だった。