結論から言ってしまうと、本記事で取り上げる「いきなり!ステーキ(以下、いきステ)」のステーキはマジで美味かった。
私は同チェーンの期間限定商品は大体食べてきているが、過去に味わったメニューの中でベスト3には余裕で入る。もしかしたらNo.1かもしれない。
私と同じように赤身系のお肉が好きな人なら、結構な確率で気に入るのではないだろうか?
そのステーキは、『豪州産トライチップステーキ』。日本ではトモサンカクと言われるモモ肉の希少部位で、価格は150gが1340円、200gが1740円、300gが2340円という感じ。
希少部位と言う割にそこまで高くないな……と思いきや、どことなく高級オーラが漂っている。たとえば、公式サイトには以下のような一文が。
「肉の旨味を存分に堪能していただくため、英国王室御用達でもある旨塩『マルドンクリスタルシーソルト』を小皿でご提供します」
──もちろん、ステーキは塩で食べても美味いが、そういう食べ方をオススメしてくるのはある程度値段の張る店というイメージがある。
しかも、岩塩は岩塩でも普通の岩塩ではない。英国王室御用達の『マルドンクリスタルシーソルト』である。
それはもう高級な焼肉屋とかお高めのステーキハウスとかがやることではないのか?
いきステのようなリーズナブル路線のステーキチェーンでは珍しいような……と思っているうちに気になったので、実際に食べに行ってみた。
・大丈夫か?
店のメニューには「赤身 ✕ 岩塩」とあり、いきステ的にはやはり岩塩と一緒に食べるのを推しているようだ。
だけど、大丈夫だろうか。その食べ方が美味いのは、素材が一定水準以上であることが絶対条件。場合によっては逆効果になりかねないぞ。
と思って食べたら……冒頭で述べた通りである。マジで美味い。
そして、このステーキはやはり塩がベストな気がする。ついでに言うと、薄切りにしてから塩で……というのがオススメ。
ソースも試してみたが、お肉の旨味を邪魔してしまう気がしたので、どうしてもソースをかけたいなら後半に味変として使うのがいいかと思う。
また、いきステの赤身系お肉といったら過去に脂身率の高さにビビったことがあるが、今回は見事な赤身だった。
逆に言うと、脂したたる系のお肉が好きな人なら合わないかもしれないが……。そのあたりは好みの問題だからどうしようもない。
・不可解だったこと
というわけで、全体的に満足して会計を済ませたのだが、店を出たところで軽く驚いたことがあった。何かというと……
え?
このステーキ、ワイルドステーキより安いの!?
今回食べたステーキが150g1340円で、いきステのコスパ代表メニューである『ワイルドステーキ』が150gで1390円(ランチ価格)。『ワイルドステーキ』はライス等が付くとはいえ、このステーキだって150円で同じセットが付くことを考えたら、価格はそれほど変わらない。
英国王室御用達的な路線で売り出しておきながら、これは一体どういうことだ? 価格設定バグってるんじゃないか……と思ったが、安いのは単純にありがたいからまぁいいか。
なお、この『豪州産トライチップステーキ』は2024年2月28日までの販売で「在庫が無くなり次第終了」とのこと。もしかしたらすぐに消えるかもなので、気になる人はお早めにどうぞ。
参考リンク:いきなり!ステーキ「豪州産トライチップステーキ」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.