本州と九州を隔てる関門海峡が雄大に広がる山口県下関市。巌流島の戦いや壇ノ浦の戦いなどの舞台として知られており、瓦そばやふぐが有名なのもご存じの通りである。

海が近いとあって海産物のウマさは言うまでもないのだが、軽い気持ちで市内の回転寿司店に入ったらそんじょそこらの寿司じゃなくてビビってしまった。こ、これは格が違う……!

・観光地にある回転寿司店

下関市を観光するなら外せない唐戸市場。この近くには海鮮料理店や地元の特産品販売店、土産物店などが入っているショッピングセンター「カモンワーフ」がある。


で、その2階にある回転寿司「すし遊館」が今回の主役だ。最初こそ本社は岡山の倉敷なのか〜くらいにしか思っておらず。あとは同店が使用している だてまぐろ は……


NHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル仕事の流儀』で紹介されたのね〜くらいにしか思っていなかったのだが……

いざ寿司を食べてみたら、もう黙ってしまうしかない自分がいた。とても回転寿司とは思えないレベルでとにかくウマかったのだ!!



・思わず黙るウマさ

席から見える位置で職人さんたちが寿司を握ってくれる店内、それから寿司が回っているレーンにもなんだか懐かしさを覚えつつ、タッチパネルで注文して待つこと数分。

まずは名物と書かれた国産 “生” 本まぐろ五種盛り(968円)からいただいたら……うわあぁぁぁぁ!!!!


魚の新鮮さは当然として、口の中で消失するかのように溶けてなくなった。ここだけの話、はじめに値段を見たときこれで1000円弱もするのかと怖気づいていたが、食べたら値段も納得の味というか相応……何ならお得にさえ感じた。

普段食べているものとは完全に別物。誰でもすぐにウマいと直感で分かる味と言おうか。それくらいこのまぐろはウマい!



そして下関ということで下関産のとらふぐ(693円)が置いてあって、とにかく新鮮でこれまた美味しい。身が締まっていて、これを回転寿司で食べられることに驚くしかない。


んでもって下関北浦・特牛イカ(572円)もまた最高。なかなか噛みきれない新鮮さでトゥルントゥルン!


珍しいものとしては、名物だという鯨ユッケ(341円)なんてメニューもあった。若干臭みとクセがあってネットリした感さえあるも、味わうと生姜がいいアクセントになっていて美味しい。匠の技というか、なんだか作品を食べているような感覚だった。



あとは唐戸市場直送だという しまあじ(572円)は光り方から綺麗でプリンプリン。歯応えもあって新鮮だし、もう言葉なんていらないとはこのこと!


それから大人気だという魚のあら汁(341円)はホッとする味でよき。身がしっかり詰まっていて新鮮なものを使っているからだろうか、味噌が薄めでありながら汁そのものが美味しく仕上がっていたように感じた。


・じっくりウマいタイプの回転寿司

──といったようにどれもこれもハズレなしだった すし遊館。爆発的にウマさが押し寄せてくるというより「あぁ、ウマいなぁ〜」という素直な感情の連続であった。

よくある全国チェーンの回転寿司に比べると価格設定が上だったものの、その分……いや、それ以上にウマい寿司を提供していたようにも感じる。それだけに、かなり満足度の高い食事ができることは約束されたようなものと言っていいだろう。



・今回ご紹介した店舗の詳細

店名 すし遊館 唐戸店
住所 山口県下関市唐戸町6-1(カモンワーフ2F)
時間 平日11:00~15:00(受付終了15:00、オーダーストップ15:15)、17:00~21:00(受付終了 20:30、オーダーストップ20:45)土日祝11:00~21:15(受付終了 20:45、オーダーストップ 21:00)

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼他がヤバすぎてあまり記憶に残っていないけど、海鮮ユッケ(209円)もウマかった

▼唐戸市場の近くには赤間神宮があるぞ(徒歩で行ける距離)