ベトナム・ハノイのマッサージ屋で、日本人観光客向けの街歩きマップをもらった。ハノイへは何度も来ているので少し詳しいつもりになっていたが、こうしてみると、まだまだ知らないエリアや名所があるんだな〜!
反省しつつマップを眺めていると、『プリン通り』なるワードに目が留まった。ベトナムにプリンの印象は1ミリもなかったので驚きだ。『プリン通り』というからには、さぞかしプリン屋がたくさんあるに違いない! ……というフラグを、いったん立てておきましょう!
・行ってみた
プリン通りがあるのはハノイのランドマーク・ホアンキエム湖を北上したエリア。
プリン通りへの道中も結構楽しいので、余裕があれば散策がてらノンビリ歩いてみてくれ。
まず1軒目『KEM CARAMEN DUONG HOA』というお店。「KEM CARAMEN」がベトナム語で「プリン」を意味するらしい。
雑然とした店内にプラスチック椅子が乱雑に置かれているので、適当に座って無心でプリンを食う。雑魚寝ならぬ “雑魚喰い” って感じ! おそらくベトナムにおけるプリンは、日本よりずっと庶民的な食べ物なのではないか。
これが『KEM CARAMEN DUONG HOA』のプリン。1個8000ドン(約48円)。
日本で「おいしいプリン」というと、近年では “卵やミルクをふんだんに使った濃厚なプリン” を指す場合が多いように思う。しかしベトナムのプリンは、それとは全く異なるタイプだ。
まず『プッチンプリン』を想像していただき、それを3倍くらいあっさりさせたもの……それがベトナムのプリンだと思っていただければ結構近いのではないだろうか? 練乳のような甘さが特徴的。周囲を見渡すと、女性でも2〜3個はペロリと平らげている様子である。
・プリン屋ハシゴがマスト
続いては緑の看板が目印の『Minci Pudding』というお店。
プリン以外にも色々なスイーツが食べられる。
それにしてもテイクアウトの割合がハンパない。みんな両手に抱える量を買っていくのだ。ベトナムがこれほどプリン好きの国とは、全く知らなかった。
『Minci Pudding』のプリン8000ドン(約48円)。
先ほどより若干、卵の味が強い気もするが自信はない。実際には飲み物でない食べ物を「◯◯は飲み物」と表現する文化が日本にあるが、ベトナムのプリンはガチで飲み物。1口でツルッとイケてしまいそうな軽さで、私は各店2個ずつおかわりを頼んだ。
ちなみに……プリン通りにある有名プリン屋は、基本的にこの2軒のみ。ただ2軒の存在感が圧倒的なため、実際に訪れてみると、きっと誰もが「たしかにプリン通りである」って思うだろう。ハノイへ来たらとりあえず押さえておくべきスポット!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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