JR小倉駅前(福岡県北九州市)の老舗パン屋『シロヤ』はいつも大行列。ショーケースには練乳がたっぷりと入った名物「サニーパン」や、ふわふわ生地に特製ホイップクリームが挟んである大人気プチケーキ「オムレット」などがズラリと並んでいて……
みんな当たり前のように20個も30個もパンを買っていくのだ。もはや「爆買い発祥の地」と言っても過言ではないだろう。今回はそんなシロヤの工場を紹介したい。昨年完成したばかりだそうで、敷地内には「シロヤ自販機」もあるらしい。並ばずにアレを買ってきたぞー!
・シロヤの工場
やってきたのは、鞍手(くらて)町にある「シロヤ鞍手ファクトリー」。国道293号線沿い、上木月交差点のスグ近くにある工場だ。注意して運転していれば、シロヤの看板に気がつくだろう。地元民曰く、日中は自販機にも行列ができていてパンが買えないこともあるそうだ。
自販機にも行列ができるとは……さすがシロヤ。確実に購入するには、商品補充のタイミングがいいだろう。どうやら8時・11時・14時・15時に補充が行われるらしい。というわけで、朝8時過ぎに工場へ。
ちなみに同工場は、冒頭で紹介したサニーパンとオムレットの冷凍商品を製造している。その数なんとサニーパン1日約3000個、オムレットは約8000個とのこと。シロヤを知っている方からすれば驚く数字ではない。そのくらい一瞬で売れるのがシロヤ。
ということは、サニーパンとオムレットが自販機で買えるのだろうか。確認してみると……
見事にサニーパンのみ。
冷凍サニーパン一択だった。ただ調べたところ、オムレットを購入した方も確認できたのでタイミングによるのかもしれない。サニーパンは1パック2個入り260円。並ばずに買えるのはどう考えても激アツ。1パックでは物足りない気がしたので……
ゴトン……
2パック購入した。
・サニーパンが自販機で買える時代
ただ自販機でサニーパンを購入しただけ……ではない。誰が予想できただろうか。レトロなサニーパンが自販機から出てくる時代がついに到来したのだ。もちろん地元では速報が流れたハズだし、北九州エリアでは2020年代を代表するニュースの1つとなっただろう。
・とろりしたたる練乳
サニーパンは自然解凍してそのまま食べるか、オーブントースターで1分加熱してから食べるのがオススメらしい。今回はドライブがてら購入したので「とろりしたたる練乳 サニーパン」を自然解凍して食べてみる。
ぐおっ、ウマい。信じられないほどウマい。自販機で買っても間違いなくシロヤのサニーパンだ。やはり2パック(4個)購入しておいて正解。コッペパンのように噛みごたえがあり、ふんわりした食感の生地には甘くてとろりとした練乳がしっかり染み込んでいる。
結論、サニーパンはトースターで焼いても少しヒンヤリしていてもどっちもウマい。サニーパン縛りで良ければ、小倉や黒崎に行かずに自販機でOK。ドライブのお供にも最高なので、機会があればぜひ立ち寄ってみてほしい。確実に買うなら補充のタイミングでね。
・今回ご紹介したスポットの詳細データ
名称 シロヤ鞍手ファクトリー
住所 福岡県鞍手郡鞍手町上木月879番3
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.