アメ横に代表されるような文化のごった煮感がある御徒町。そんな街ゆえに、大阪王将もちょっと特徴的だ。謎のワンプレート定食が充実していたり、御徒町店限定メニューがあったりする。

外見もなかなか味があるため、私(中澤)は駅前に行ったら前を通ってみるくらいには好きだ。先日も散歩がてら大阪王将御徒町店を通りかかったところ、入口の自動ドアに新しいメニューポスターが貼られていることを発見。こ、これは……幻のメニューと言われていた「ザンギカレー炒飯」!!

・幻?

誰が言ってたのかと言うと、ASCII食楽webだ。なぜ幻かと言うと、本メニューは2023年9月に販売開始されたものなのだが、展開店舗は2店舗。高井田店と大井町店限定だったからである。

そのリリース以降、続報は出ていないため、現時点では広がっているのかどうかは分からない状況。ただ、税込790円と価格的に手頃なためまずは食べてみることにした。トッピングでは「炒飯大盛(+220円)」が選べる模様。

並盛を注文してみると、結構ガッツリしたのが来た。ザンギの粒が細々してなくてザックリ豪快なのが映えている

・食べてみた

ところで、ザンギと言えば以前ザンギについて記事を書いたところ「ただの唐揚げが北海道でそう呼ばれてるだけ」という声を見かけた。そこでザンギについてググってみたところ、下味の有無とか調理法によって一応区別はあるっぽい。

大阪王将が何をもってザンギとしているかは定かではないが、食べてみると、とりあえず衣はカリカリのサクサクでジューシーな仕上がり。おまけに下味と葱だれの甘みで濃厚なウマさがある。これだけで無限白飯に突入しそうな味だが……

さらに、その下に控えるのはカレー炒飯。炒飯どころか、カレー炒飯! この「うまいもの+うまいもの=超うまいもの」的公式に激しく大阪王将の流儀を感じる。

そんなカレー炒飯はカレーの風味が漂いつつも、メインは下味の炒飯が強い味付。炒飯の油にザンギの油、そんな油と炭水化物の海に溺れそうになりつつもレンゲは止まらない。本能が求める味してる

というわけで、790円だったらまあそこまで損した気にもならない味であった。55周年限定メニューの「ニンニク肉肉肉チャーハン」が税込1280円であることを考えると結構安い

・広報に聞いた現状の展開店舗

なお、前述の幻と言われた発売当時の大阪王将のリリースによると「オーダー率やお客様のご意見次第で、全国展開を検討しております」とも書かれている。ちょっとずつ展開が広がって御徒町店にたどり着いたのだろうか。そこで広報に展開店舗を確認してみたところ、2024年1月10日現在は以下の店舗で展開されているという。

<東京都>
大阪王将 エキア曳舟店
大阪王将 エミオ保谷店
大阪王将 カメイドクロック店
大阪王将 ビーンズ赤羽店
大阪王将 フレスポひばりが丘店
大阪王将 リトナード八幡山店
大阪王将 亀有店
大阪王将 南千住店
大阪王将 喜多見店
大阪王将 御徒町駅前店
大阪王将 新宿店
大阪王将 東松原店
大阪王将 東長崎店
大阪王将 武蔵野緑町栄楽店
大阪王将 浜田山店
大阪王将 目白店
大阪王将 祖師谷大蔵店
大阪王将 糀谷駅前店
大阪王将 練馬店
大阪王将 菊川店
大阪王将 西五反田店
大阪王将 豪徳寺店

<千葉県>
大阪王将 TXGAおおたかの森店

神奈川県
大阪王将 エトモ中央林間店
大阪王将 センター南店
大阪王将 武蔵小杉東急スクエア店
大阪王将 菊名店
大阪王将 鹿島田店

<埼玉県>
大阪王将 フレスポ与野店
大阪王将 志木店

<大阪府>
大阪王将 交野駅前店
大阪王将 道頓堀本店
大阪王将 長堀橋店
大阪王将 長尾店

<北海道>
大阪王将 北9条店

──以上、36店舗。取り扱い店舗は大分増えているようだが、始まりの高井田店と大井町店は消えているので、広がってきたというより検証の第2段階という雰囲気が感じられる。

ちなみに、広報によると展開期間は1月21日までなのだそうな。はたして、幻のメニューは全国展開になるのだろうか? 味が気になる方は今のうちに食べておくのも手である。

参考リンク:イートアンドホールディングス
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.